人と話すのが苦手、人見知りだから営業には向いていないと勝手に判断していませんか?
人見知りは営業に向かないは嘘です。
人見知りだからこそできる営業方法もあり、一概に営業に向かないとはいえません。
営業における人見知り戦略を考えていきましょう。
人見知り営業のタイプ
人見知り営業マンのどのようなタイプに分類されるでしょうか?
人見知り営業のタイプ別に考えていきましょう。
生まれつきの特徴タイプ
人見知りは天性の性格があるかもしれません。
小さい子どもがお母さんの後ろに隠れて、話しかけられても挨拶ができない、そんな光景はいつの時代も目にします。
人見知りは学校教育や育っていく環境で徐々に改善されるのが一般的ですが、その根本には生まれつきの部分があるのではないでしょうか。
かくいう私も子どものころから人見知りでした。
子どものころはとにかく恥ずかしがり屋で、今でも初対面の人と会うのは緊張しますし、目を合わすのはなんとなく恥ずかしいです。
しかし、生まれつきの人見知りだからこそ営業としてうまくいくことがあるのです。
話すことが苦手タイプ
自分の思っていることをうまく伝えられない。
人の話を聞いたり、お笑いを見たりするのは好きだけど、自分が面白おかしくなかなか話せないというタイプです。
話すことが苦手というだけで会話することは好きなのであれば、営業に向いていないということはありません。
話すことが苦手なタイプは聞き上手な人が多いのも事実です。
あまり進んで話さない分、相手の話を親身にきいてくれる人が多いのです。
「うん、うん。それで?」と、ここちのよい相槌や、その先の話を聞かせて!という態度が相手を気持ちよくさせます。
「聞き上手は話し上手」というほど、「相手の話を聞く」というのは難しいことでもあります。
自ら話すことが苦手な人見知り営業だからこそ、できる営業方法があるのです。
人と話すことが苦痛タイプ
顧客との面会や電話の多い営業職にとって、人と話すことが苦痛というタイプの人見知り営業であれば大変かもしれません。
初対面に限らず人と話すことが自体が緊張して苦痛だ、毎日知らない人と話すのは苦痛だ。
このように拒否反応を示してしまうのであれば、無理して営業職を行わない方がよいでしょう。
顧客と会話をしなければ営業はできません。
人とのコミュニケーションが苦手でも好きというのと、苦痛というのでは全く条件が異なります。
営業職を続けていけば多くのことに慣れますが、苦痛を感じると続けること自体が難しいかもしれません。
人見知り営業のタイプの中で話すことが苦痛にまでなってしまうのであれば、無理はしないでくださいね。
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>>営業を辞めたい!実際に辞めて後悔する人・後悔しない人の違いとは?
人見知り営業の不安
人見知り営業はどんなことに不安になるのでしょう。
不安の理由が分かれば解決できます。
考えてみましょう。
初めての人と会うのに緊張する
初めての人と会うことの多いのが営業職。初めての面会の際には、名刺交換から始まります。
電話営業をしたり、飛び込み営業をしたりして担当者との面会機会を得るわけですが、「初めて会う」という行為自体に緊張してしまいます。
どんな人なのか?何を話そうか?自分のことをどう思うだろうか?うまく話せるだろうか?このようなことをついつい考えてしまうのです。
多くの営業の場合この緊張に慣れてきますが、人見知り営業はこの緊張がなかなかぬぐえません。
しかし、この緊張感を持つということは悪いことではありません。
ほどよい緊張感があったほうが、事前にイメージトレーニングや言葉を選ぼうとする準備ができるというメリットと考えてみましょう。
うまく話せるだろうか
自ら話すことが苦手な人見知り営業の場合は、うまく話せるだろうかと不安を感じているかもしれません。
自分は商品やサービスを他の営業のようにうまく提案できない、と思い込んでしまってはいないでしょうか。
しかし、会話とは言葉のキャッチボールであり、自らがすべてを話しつづける必要はありません。
相手の話を「聞く」ことができれば、会話は成り立ちます。
話すことが苦手という人見知り営業は、その分「聞く」ことが得意と考えると心が落ち着きますよ。
顧客にどう思われているのか
人見知りであるがゆえ、自分が顧客に今どう思われているだろうか?と会話をしながら不安を感じているかもしれません。
何を言っているか説明が分かりにくいとか、おどおどしている営業だなと思われていないか、慣れるまでは勝手に考えてしまうものです。
そんなときは、自分に置き換えて考えてみましょう。初めて誰かと会ったときに極端に悪印象を感じる人は少ないはずです。
自分が思うほど相手は自分に興味を持っていません。
それは、営業においても同じです。
顧客にどう思われているかを考えることは、裏を返せば相手の表情・態度・言葉などを観察することです。
「心を開いてくれているな」「まだ、仕事を出すには不安そうだな」と考えながら会話をしているということです。
不安に思う気持ちが自らを引き締め、誠実な態度を取れる人見知り営業となれるのではないでしょうか。
人見知り営業だからこそできる営業方法
コミュニケーションスキルの高い営業ではないからこその強みもあります。
人見知り営業だからこそできることを確認してみましょう。
相手の話を「聞く」
「話し上手は聞き上手」ということわざがあります。
うまく相手に話をさせることができる人が本当の話し上手であるということです。
人見知り営業は自分が話そう、と前のめりにならずに相手の話を「聞く」ことができる人が多いのです。
自らが話すことが苦手であっても、相手の言葉に対する相槌や返事をする間がうまくとれれば、相手は気持ちよく話すことができます。
いくつかの質問をもとに相手がしたい話をさせるのが、本当の話し上手なのです。
押し売りにならない
営業というと社交的で話好きというイメージがあるかもしれません。
ガンガンと積極的に相手の懐に入っていき、商品やサービスを提案する。確かに、そういうスタイルの営業も成果をあげることができるでしょう。
しかし、押し売りのような積極的な営業を受けると、逆に引いてしまうような担当者もいるのです。
人見知り営業の押し売りにならない物腰の柔らかさが効果的に働く場合も少なくありません。
積極営業でどれだけ押しても仕事にならなかった顧客が、人見知り営業により受注獲得!なんてこともあったりするのです。
「押してだめなら引いてみろ」のことわざの通り、人見知り営業だからこそ獲得できる顧客があるはずですよ。
入念な事前準備を行う
初対面の顧客と何を話そうか?ちゃんと話せるかな?こんな不安があるからこそ、入念な事前準備を行っていけるのが人見知り営業です。
話が苦手な分、一目でわかりやすいプレゼン資料を用意したり、話す内容や手順をイメージトレーニングしてから面会に臨んだりすることで、好印象を与えることができます。
臨機応変な立ち回りが得意で、その場でなんとなくしのげてしまう要領のよい営業は、ここまでの準備をしていかないことがあります。
不安があるからこそ準備をする。
優秀な外科医ほど失敗をイメージし不安になり、何度も練習したりイメージトレーニングを行います。
面会前の不安が武器になるということを自信に持ってよいのです。
成長していく自分が分かる
どれだけ人見知りであっても、毎日いろいろな人に会うことで次第に慣れてきます。
初対面の人に会う不安やドキドキが、よい緊張感となってくるはずです。
そして、顧客がついてきて自分の営業スタイルが確立できてくると、人見知り営業でもよいのだと自分を認めることができようになってきます。
営業を始めたころの自分から成長していくのがきっとわかります。不安から自信に変わることは大きな成長です。
誰でも初対面の顧客と面会するときは少し緊張します。
ですが、その緊張は悪いものではありません。
自分を引き締める大切な感覚です。
自分は人見知り営業だからと卑下せずに、成長していく自分を楽しんで営業をしてみてはいかがでしょうか。
⇩リクナビNEXTで自分の適性を確認できます。
人見知り営業だからこその営業方法 まとめ
自分は人見知りだからといって、営業職に向かないと決めつけないでください。
人見知りであることが逆に武器になるということもあるのです。
うまく話せなくても、緊張しやすくても大丈夫です。
それは自分の短所ではなく、長所であると考えましょう。
社交的でよく話す営業にはできない仕事が必ずあります。
人見知りでも営業職を続けていけば、人見知りの力を生かした営業スタイルがきっと見つかりますよ。