仕事ができない部下はどの会社にもいるものです。
成長させようと管理職は必死に指導するのですが、見切りをつける瞬間があります。
仕事ができない部下に見切りをつける瞬間とはどんなときでしょうか?
また、仕事ができない部下に見切りをつけたら今後どうすればよいでしょうか?
管理者視点で考察します。
仕事ができない部下に見切りをつける瞬間
仕事ができない部下に見切りをつける瞬間があります。
まずは、どんなときに部下に見切りをつけるのかを紹介します。
嘘をついていたことが発覚する
「〇〇の件どうなった?」
「連絡したんですが、なかなか回答がもらえません。」
普通の会話のように見えますが、そもそも連絡すらしていないことが発覚したらどうでしょうか?
連絡してないのに連絡したというような、会社に対して嘘をつく社員の信用は一気に底に落ちます。
特にやりたくない仕事に対して嘘をついていたということであれば目も当てられません。
社内においても人間関係と信用で仕事をしていますから、嘘をついてバレるのは信用を失うことになります。
何度指示しても指示通り動かない
何度指示しても指示通り動かない社員は仕事ができません。
指示されて「承知しました」と返事をしているのに、実行できない社員は仕事ができないと見切りをつけられてしまいます。
1度や2度ならばともかく、何度も繰り返すのは致命的です。
上司は指示したことを指示通り実行しない部下を特に低く評価します。
同じミスを繰り返す
同じミスを繰り返す部下も仕事ができない部下の代表格ですね。
多くの場合、決められたルールを守っていないために同じミスを繰り返すことになります。
学校ではありませんから、同じミスを繰り返す社員をどうにか是正しようとはしません。
ルール違反を繰り返したうえでのミスは、ミスではなく故意ともとれます。
故意のミスを繰り返す部下は仕事ができないと見切りをつけられることになります。
仕事ができない部下に見切りをつけないとどうなる?
仕事ができない部下には見切りをつけたほうがいいですね。
見切りをつけないとどうなってしまうのでしょうか?
見切りをつけずに失敗してしまう例を紹介します。
すべて管理しようとしてしまう
仕事ができない部下に見切りをつけずに管理しようとすると、すべてを管理してみるという結論にいたるかもしれません。
日報を毎日提出させて、すべてタスクを書きださせて・・
すべてを管理しようとするとお互いによくありません。
仕事ができない社員は自分だけやることを増やされ、時間も行動も制限されることでモチベーションが下がってきます。
管理する側もまた時間と労力を費やした挙句にあまり改善も見られないことに憤りを感じます。
日報を毎日提出するというルールを破って、タスクを書きだすことを怠るような社員もいるんです。
仕事ができない部下をすべて管理しようとすると失敗します。
期待しては裏切られる
仕事ができない部下の苦手なことを直そうと試行錯誤するはずです。
そのたびに期待しては裏切られるを繰り返すことになります。
期待を裏切られることは、指導する側も感情が揺さぶられることになります。
怒りやあきれ、自分の教え方がわるいのか?
工夫してもうまくいかないことに、指導する側のメンタルも病んでくる可能性があります。
強く叱り続けてしまう
あまりにも指示に従わない、ミスを繰り返すような仕事ができない部下には強く叱り続けてしまうこともあるでしょう。
- 「何回同じこと言わせるんだ」
- 「なんでルールを守らないんだ」
- 「やる気がないなら帰れよ」
パワハラにもなりそうな言葉をいってしまうこともあるかもしれません。
いくら仕事ができない社員であってもパワハラや暴言はいけません。
問題を解決させるための言葉と、相手を咎める言葉は使い分けないと更に悪い方向に進んでしまいますよ。
仕事ができない社員に見切りをつけたら今後どうする?
仕事ができない部下に見切りをつけて、これ以上指導に時間をかけるのはやめる。
これは一つの選択肢です。
それでは、今後どうすればよいでしょうか?
考えてみましょう。
まずは自分のメンタルを優先
仕事ができない部下に見切りをつけたら、まずは自身のメンタルを優先しましょう。
今後もルール違反や期日遅れなど、指示したことを守らない行動が繰り返されます。
それに対して、いちいち怒りの感情や負の感情を持つのは非常にムダです。
~できるだろうと期待していると期待通りにならなかったときにイライラします。
~できないだろうと期待値を下げておくことで感情は揺さぶられません。
まずは管理する側が感情的にならないような工夫をするようにしましょう。
できる仕事だけ与える
仕事ができない部下には何度教えても、指示してもできない仕事があるはずです。
これは、そもそも与えてはいけない仕事ではないか?と考えるとどうでしょう。
ヒューマンエラーはルールや仕組みで解決するしかありません。
しかし、そのルールや仕組みを破るような部下なら、その仕事はできないと見切りをつけることも大切です。
できない仕事を与えてしまっている管理する側の問題ともいえます。
今後の成長が期待できないのであれば、見切りをつけてできる仕事だけを与えるのも選択肢です。
ギリギリのラインで管理する
ある程度できる仕事だけで選別していても、重大なミスを起こす可能性があります。
大きなクレームを起こしたり、顧客を失うようなトラブルを起こしたりしては損害が発生します。
ですから、ギリギリのラインでの管理は行うようにしましょう。
クレームになりそうと感じたら、細かくチェックと管理をして管理者側で対応する。
重大なミスとならないようにだけはすることで、最低限の生産性は確保しましょう。
仕事ができない部下に見切りをつける瞬間 まとめ
管理者は仕事ができない社員に対して見切りをつける瞬間があります。
見切りをつけられてしまうことの多くは、ルール違反や管理者に指示に従わないことです。
逆にどんなに仕事が遅くても、真面目でルールを守る社員は見切りはつけられません。
管理者も人ですので感情に左右されます。
自分のメンタルを優先して、一定のラインを超えた部下には見切りをつけることも選択肢として持っておきましょう。