残業している人はたくさん働いていて偉い。
こんなふうに考える文化が日本にはまだまだありますね。
しかし、残業しないで毎日帰ることは楽することではありません。
定時帰りを11か月継続してみてわかったことは、残業しないで帰るのは攻めの働き方であるということです。
なぜ攻めの働き方なのか、その理由を解説します。
残業しないで帰ることは楽することではない

定時帰りを11か月継続してみると、「残業しないで帰ることは楽することではない」と感じる場面に出くわします。
これは残業しない働き方を継続しないと感じられない感覚です。
残業しないで帰ることは楽することではない、と感じる瞬間とはどんなときなのかをご紹介します。
⇩定時帰りを始めた経緯についてはこちらをご覧ください。
「定時で帰る」を営業管理職が継続するとどうなるかを検証します!
仕事が溜まっていると残業したほうが楽
仕事が山ほど溜まっていると仕事を翌日以降に持ち越すことになります。
残業する理由の多くはここにあるかもしれませんね。
結局、翌日以降の自分がきつくなるから残業しようと考えるわけです。
忙しければ忙しいほど、抱えている仕事を時間内に捌くことは難しくなります。
残業すれば、翌日以降時間を圧縮して仕事をする必要もありませんし、段取りを細かく考える必要もありません。
ある意味残業したほうが翌日以降の自分は苦しまなくて済みますし、ダラダラ仕事をしてもよいのです。
残業して仕事をしたほうがマイペースに仕事をすればよいのですから、実は残業したほうが楽なんです。
仕事だけしてればよい
残業して仕事だけしていれば、自分の居場所があって何も考えなくてよい。
これって実は楽をしていると考えることもできます。
思考停止して仕事だけしている毎日を送っていれば、体は疲れるかもしれませんが頭は使わなくて済みます。
仕事が忙しくて時間がないから新しいことを始められない。
自分自身への言い訳にもなります。
自分自身がやりたいことができない、見つからない言い訳にすることで楽をしているのかもしれません。
もちろん仕事が楽しくて、すべてを仕事に振りたいと考えている人は別ですよ。
家事や育児から逃げられる
子どもがいる家庭であればわかると思いますが、家事や育児は仕事終わりだろうと容赦ありません。
平日の夜は子供が寝るまでの間、早く帰ったところで忙しく家事や育児に追われることでしょう。
そう考えると、家に早く帰っても仕事をしているのと同じ。
奥さんにできるだけ任せて、仕事をしていた方が楽。
深層心理ではこんな考えが働くこともあるかもしれません。
残業していれば奥さんからも労われ、家事や育児から逃げられると考えれば楽をしています。
残業しないで帰ることが攻めの働き方である理由

残業しないで帰ることが攻めの働き方である理由は大きく分けて3つです。
- 結果は絶対に出さなければならない
- ムダは徹底的に省かなければならない
- 任せる力が必要
確認していきましょう。
結果は絶対に出さなきゃいけない
残業しないで働くことと合わせて、結果は絶対に出さなけばなりません。
「結果が出ないのは残業しないで早く帰るせいだ」
このように結果が伴わない場合、定時帰りと結果は必ず因果関係を結び付けられてしまいます。
結果が伴わなくても残業していれば頑張っていると評価されることもあります。
絶対に残業しない働き方をしたから結果が悪いとは思われたくないですよね。
ですから、残業しないのに結果を出すという難しい課題をクリアするのですから、攻めの働き方といえるはずです。
ムダは徹底的に省かなければならない
ムダを徹底的に省かなければ、残業しない働き方は継続できません。
仕事をサボる時間も、ダラダラする時間も奪われます。
時間のムダを徹底的に排除して、濃厚に働くことになるのである意味消耗もするんですね。
マイペースに働いたほうが楽な部分もあります。
当然ムダの削り方にも工夫が必要です。
贅肉を削ぎ落していくためには、ムダをあぶりだして改善し続ける必要もあるのです。
これは残業するよりも考え、行動する必要があるので攻めの働き方といえるでしょう。
任せる力が必要
自分一人で仕事を抱え込む人ほど残業をします。
営業事務や部下にうまく仕事を任せられないと残業する必要がでてくるでしょう。
仕事を任せる力は部下を育成する力でもあります。
任せ方が下手な人ほど部下を育成することはできませんし、自分で仕事を抱え込みます。
誰にでもできるような仕事を自分で行っているようでは、毎日残業しないで帰ることはできません。
自分にしかできない仕事を行うためには、仕事を任せる力が必要となるのです。
>>部下に「任せる」ことで組織は強くなる!上手な仕事の任せ方とは?
残業しないで帰って何をする?

残業しないで帰ったこところで何をすればよいのでしょうか?
何をするのがよいのかを考えてみましょう。
ダラダラする目的は続かない
残業しないで早く帰ってダラダラする。
テレビを見て、Youtubeを見て、スマホゲームを見て、寝れるだけ寝る。
こんな目的のために早く帰ろうとしても続きません。
一生懸命になれる何かがあるから、残業しないで早く帰ろうと思うのです。
楽をするために仕事を早く帰ろうとする人は仕事もきっと手を抜きます。
手を抜いた定時上がりは結果が伴わないので、自分の思う通りにはなかなかなりませんよ。
家事や育児に全力
奥さんが最も忙しい時間帯は夕方から子供が寝るまでです。
その時間に早く帰ってきて一緒に家事ができれば、家族の有意義な時間を毎日作ることができます。
子どもの成長はものすごく早いものです。
あっという間に大切な時間は過ぎていきます。
残業や仕事漬けで家族の時間を取れずに、後で後悔しても遅いのです。
残業しないで帰ることで、家事や育児と全力で向き合い、大切な時間を確保することは目的の1つとするとがんばれますよ。
副業や自己投資に時間を使う
どうしてもサラリーマンの給料は頭打ちです。
どんなにがんばってもサラリーマンである限り限界があります。
そこで副業や自己投資を始めている人が増えています。
ここに時間を使おうとすると時間はいくらあっても足りません。
残業しないで早く帰ることで生まれる時間を、副業や自己投資に充てると継続しやすくなります。
自分の資産が作れて成長もできるので一石二鳥といえるでしょう。
まとめ 残業しないで帰るのは攻めの働き方だ
結論として、毎日残業しないで帰ることは楽をすることではなく、攻めの働き方であるといえます。
- 結果は絶対に出さなければならない
- ムダは徹底的に省かなければならない
- 任せる力が必要
これらが上手くいかないと残業することになってしまいます。
残業したくないという気持ちだけではうまくいきません。
本当に残業しない働き方を手に入れるのであれば、これらのポイントをしっかりおさえるようにしましょう。
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