「ネゴ」「ネゴる」という言葉を聞いたことがありますか?
上司からいきなりいわれて戸惑った方もいるかもしれません。
営業シーンでは「ネゴ」「ネゴる」はよく出てくる言葉です。
ここでは営業シーンで使われるネゴの言葉の意味と使い方について解説していきます。
「ネゴ」「ネゴる」とは
「ネゴ」「ネゴる」とはどのような意味でしょうか?
営業シーンではよく使われる言葉なので、是非覚えてくださいね。
ネゴの意味
「ネゴ」とは英語の「ネゴシエーション」の略です。
「ネゴシエーション」は直訳すると、「交渉する」「折衝する」「話し合う」「調整する」という意味です。
映画やドラマでも「ネゴシエーター」という言葉がありますよね。
人質立てこもり犯との「交渉人」を指す言葉です。
営業シーンでの「ネゴ」「ネゴる」とは、顧客との交渉や社内調整などの意味に使われる言葉です。
ネゴの使い方
基本的に「ネゴ」は「交渉」「調整」と置き換えて使います。
- ネゴ→交渉
- ネゴる(ネゴする)→交渉する
- 金額のネゴ→金額交渉
- スケジュールのネゴ→スケジュールの交渉
- 社内ネゴ→社内調整
このように置き換えて考えると分かりやすいですね。
営業シーンで使われるネゴの例
営業シーンで使われるネゴの例をあげてみます。
どんな風に使われるのか確認してみて下さいね。
金額のネゴ
金額のネゴが営業シーンでは、一番多いかもしれませんね。
課長 クライアントから金額のネゴがきました。
ネゴに乗ったら受注できそうだね。いくら値引きで考えてる?
原価ベース3%まで大丈夫ですので、2%値引きしようと思います。
了解しました。最悪3%値引きまでしてもいいから、2%からネゴしてきて
金額のネゴは値引き交渉の意味合いで使われます。
クライアントからの値引き要請という意味合いでも使われますね。
値引きに応じることを「ネゴに乗る」と表現することもあります。
スケジュールのネゴ
スケジュールに関するネゴの例も見てみましょう。
課長 クライアントから納期のネゴがあり、明後日中に報告書が欲しいと言われているのですが
なるべく間に合うように社内ネゴしてみよう。ただ、どうしても難しい場合は、クライアントにも納期のネゴをする必要がある。
承知しました。まずは社内ネゴしてみます。
このように、納期やスケジュールに関するネゴも営業シーンではよく見られます。
納期のネゴ→納期の相談、社内ネゴ→社内調整という意味合いで使われています。
「ネゴ」の言葉1つで若干ニュアンスが変わってくる場合もありますね。
営業に必要なネゴのコツ
営業に必要なネゴにもコツがあります。
全部要望を聞くこともできませんので、どうやって調整するのがよいのか考えてみましょう。
お互いに少しずつ譲歩していく
金額やスケジュールに関しても、クライアントからの要望に対して応える場合が多いものです。
クライアントからのネゴに乗ってしまえば簡単ですが、なかなか厳しいネゴも多いはずです。
ネゴの基本は少しずつ譲歩していくことです。
会話例で考えてみましょう。
16万円のところ10万円になりませんか?
10万円まではなかなか・・14万ではいかがでしょうか?
もう少しなんとかお願いします。12万円なら買います。
12万円も厳しくて・・(電卓をたたいて)間を取って13万円でご検討いただけませんか?
わかりました。13万円なら買います。
お客さんは少しでも安くできた、営業マンは商品が売れたでお互いWIN-WINですね。
ネゴは少しずつ寄せていくのがコツですよ。
条件を変えてみる
どうしてもネゴに乗れないケースもありますね。
そんなときは条件を変えてみるのもおすすめです。
12万円のところ10万円になりませんか?
金額は12万円が限界でして・・代わりにオプションとして、1年間のメンテナンスを無料にさせていただきますのでいかがでしょうか?
わかりました。それでお願いします。
条件を変えることでネゴがうまくいくこともあります。
話をしながら落とし所を探る
営業シーンで必要なネゴで大事なことは話し合いです。
話し合いながら落とし所を探ることが大切ですね。
ときには時間をかけて、情報を仕入れながらネゴすることも必要ですし、即断即決が求められるネゴもあります。
営業シーンのネゴはケースバイケースです。
ただ、話し合いをしながら落とし所を探ることは共通します。
諦めずに粘り強く話し合うことがネゴのコツともいえますね。
「ネゴ」「ネゴる」とは?まとめ
「ネゴ」「ネゴる」は営業シーンでよく使われる言葉です。
「交渉する」「折衝する」「話し合う」「調整する」といった意味合いで使われますので覚えておきましょう。
- お互いに少しずつ譲歩する
- 条件を変えてみる
- 話し合いをしながら落とし所を探る
営業シーンでは金額やスケジュールのネゴがつきものです。
これらのポイントを押さえて粘り強く行えるようになりましょう。