「給料を上げて欲しい」
給料アップはみんなの願いでしょう。
しかし自己評価と他者評価は違います。
どんなに自己評価が高くても評価者が評価しなければ給料はあがりません。
実は給料交渉にはやってはいけない給料交渉と、やっていい給料交渉があります。
この2つの給与の考え方について考えてみましょう。
やってはいけない給料交渉
まずやってはいけない(やらないほうがいい)給料交渉について考えてみましょう。
失敗するとただ印象が悪くなる可能性があります。
直接的な給与交渉
直接的な給与交渉をする事はあまり得策とは言えません。
給料を上げて欲しいことは誰しもそうですが、評価者に直接言われても多くの場合、評価者が直接給料あげるわけではありません。
給料上げて欲しいこのように言われたところで、逆に評価者の印象が下がってしまう可能性があります。
「これだけ成果を上げたのだから給料を上げてほしい」
評価者がこのように言われても、評価者は淡々と自分の評価をして会社に報告するだけです。
評価者が給料の査定まで行う会社は限定されます。
多くの場合、評価者に給与に関する決裁権はありません。
直接給与の決裁できるような決裁する人と交渉するのであれば、尚更印象が悪くなるかもしれません。
直接交渉することのリスクをまずは理解しておきましょう。
給料交渉で不満はやめておけ!
給料に対する不満は評価者も持っています。
生産的な話ではなく不満を聞く事は誰でも嫌なはずです。
「給料が全然上がらない」
そんな話を言われても、評価者の心証は悪くなるだけです。
きっとそんな不満は仕事にも表れていますし、それを評価者は見ています。
給料の不満は誰も聞きたくない話なのです。
給料あげてほしいからこそ不満を述べて交渉するのはやめておきましょう。
退職で駆け引きするのはご法度
「給料が低いので会社を辞めたい」
こんな交渉はご法度です。
本当にやめるつもりでいるならばそのまま辞めてしまえばいいし、給料をあげたいからといって退職を使うのは得策とは言えません。
一度その話をされてしまうと、評価者は辞めてしまうかもしれない社員として見ることになります。
仮にここで給料が上がったとしても、出世への道が閉ざされるかもしれません。
退職を駆け引きにするともっと大きなリスクを背負うことになるのです。
上手な給料交渉
やっていい給料交渉とはどんな交渉でしょうか?
うまい交渉術をご紹介します。
人事考課直前の評価アップ
人事考課が行われるタイミングは会社によって異なります。
半期または年に1回行われる人事考課直前に、評価アップされるような努力を評価者に見せましょう。
評価項目についてチェックを入れるタイミングに、努力している姿を見せることは間接的な給料交渉となります。
「これだけ頑張っているのですから給料を上げてください」
この気持ちを表した行動でも、評価者からすると「あいつ頑張っているな」に映ります。
これは直接言葉で伝えるといやらしく映りますが、態度で表すといやらしさを感じさせずに伝えることができるはずです。
評価者の気づいていない実績をアピール
評価者も部下のすべてを見ることは不可能です。
評価者が気づいていないような実績はしっかりとアピールしておきましょう。
数字上は上がっていないが、大手顧客の人脈を形成した。
新人の育成の際には、同行営業を複数回行ってサポートした。
このように、数字だけでは見えない会社への貢献もあるはずです。
評価者が気づいていないのであれば、評価のタイミングではアピールしておきましょう。
直接的な給料交渉ではありませんが、自分の実績を理解してもらうことが給料に影響してくることを覚えておきましょう。
給料交渉はさりげなく
直接面談の場で「どうしても給料を上げてほしい」と訴えかけるなら、さりげなく行うほうが適切なことが多いといえます。
きちんとした実績を出しても、給料が上がらないのであれば納得いかないこともあるはずです。
自分への評価と実際に積み上げてきた実績を照らして、話してみるのはよいかもしれません。
実績を上げていることをきちんと評価して欲しいと考えるのは当然です。
給料が上がらないということは、実績を上げても評価されていないかもしれません。
どこが足りないのか、給料が上がらない理由を聞く。
自分が積み上げてきた実績に対する評価を確認する
このように遠回しにさりげなく評価を確認することは、給料交渉として使える手段といえるでしょう。
まとめ 給料交渉は間接的に
給料交渉は直接的に行うのはあまり適切とはいえません。
評価者に対して間接的に評価してもらえるようにアピールをすることが、適切な給料交渉であるといえます。
特に不満や退職を使った交渉は評価者の心証を害する可能性があります。
自分の実績をしっかりとアピールすることが、評価を上げて給料アップにつながるのです。
給料交渉は間接的に評価者に伝わるように工夫をしてみましょう。
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