第二新卒の採用を積極的に行っている企業があります。
第二新卒は中小企業の明確な採用戦略のひとつになっているのです。
そこで、第二新卒を採用する側のメリットとデメリットを紹介します。
第二新卒採用は長い目で見ると、デメリットよりメリットの方が大きいことに気づくはずです。
採用担当者は必見ですよ。
当ブログ著者は営業採用担当者として、第二新卒を採用して実際に育成しています。
第二新卒はコスト的にも将来性も大きなメリットがありますよ。
第二新卒を採用するメリット
第二新卒を採用するメリットを確認していきましょう。
- 若い人材が採用できる
- 求人が新卒採用より低コスト
- 中途採用より悪癖が少ない
これらは採用者目線で見ると大きなメリットといえますね。
詳しく確認していきましょう。
若い人材が採用できる
若い人材はどの企業も欲しいですよね。
育成に時間がかかりますが、その分伸びしろが期待できます。
ですから、新卒採用に多くの企業がお金と時間をかけています。
ここで第二新卒は下記のような人材です。
- 正社員として就職していない
- フリーターやニートなど正社員経験がない
- 正社員として就職したがすぐに離職した
- 働きたいとは思っている求職者
このように若く社会経験の少ない人材が第二新卒です。
新卒と同じように若く伸びしろが期待できるのは、第二新卒を採用するメリットといえますね。
求人が新卒採用より低コスト
第二新卒は採用コストが新卒採用よりも低コストであることはメリットといえるでしょう。
中小企業においては、時間とコストのかかる新卒採用を見送っている企業も少なくありません。
多くの人材を採用するならまだしも、少人数採用に時間をかけられない企業もあります。
年々採用活動は早まり、一年近く時間とコストをかけて採用したと思ったら、内定辞退や退職といった状況に採用担当者は頭を抱えていることでしょう。
そこで注目されているのが第二新卒の採用です。
新卒採用に比べ、ずっと低コストで採用活動を行うことができます。
第二新卒特化の採用方法も増えてきていますので、益々裾野は広がっています。
中途採用より悪癖が少ない
第二新卒は社会経験がまだまだ少ない人材です。
そのため、即戦力としては期待は難しいかもしれません。
しかし、中途採用により即戦力のつもりで採用した社員に悪癖があり、修正が難しいことも往々にしてあります。
悪癖を修正することは、ゼロから育成するよりも難しいのです。
その点まっさら状態の第二新卒は悪癖が少なく、修正力が期待できるのはメリットですね。
第二新卒を採用するデメリット
第二新卒を採用するデメリットも確認しておきましょう
- 育成に時間がかかる
- 問題を抱えていることもある
- やめてしまうリスク
第二新卒を採用するメリットと天秤にかけて、採用は検討するとよいですね。
育成に時間がかかる
第二新卒は社会経験が少ないので、新卒同様または新卒以上に育成に時間がかかることはデメリットです。
営業経験者のように即戦力を求める場合にはマッチしないかもしれません。
また、アルバイト含め社会経験自体が少ないかもしれませんので、長い目で育成は検討する必要がありそうです。
長期的な目線で育成することが大切ですね。
問題を抱えていることもある
第二新卒は大学などを卒業後、正社員として就職したがすぐ退職していたり、正社員として就職していなかったりします。
卒業後何をしていたか?
なぜ就職した会社をすぐにやめたのか?
こんな問いに明確な回答をいえない第二新卒の方も多いのが実情です。
ここに面接などでは簡単に見えない問題を抱えている可能性があります。
採用してから大きな問題に気づいても対応が難しいのはデメリットですね。
やめてしまうリスク
第二新卒は社会経験が少ないので、正社員として働き始めたときに肉体的・精神的についていけなくなる可能性もあります。
採用したはいいのですがすぐに辞めてしまうリスクが高いのはデメリットですね。
前職を退職した理由や卒業後の活動についてよく確認して、すぐに辞めてしまわないかは見極めが必要となります。
ただ、これは中途採用にしても、新卒採用にしても起こり得ることです。
慎重になりすぎないようにすることも大事な考え方といえそうです。
第二新卒に特化した採用方法
転職サイトや転職エージェントも第二新卒の採用は可能ですが、ここでは第二新卒に特化したサービスを紹介します。
率先して第二新卒の採用を考える場合には、第二新卒特化サービスを検討してもよいですね。
就職ショップ
リクルートが運営|フリーター、既卒、第二新卒に強い就職支援サイト就職Shopです。
- 就活に失敗してフリーターをしながら正社員を目指している
- 大学卒業後、公務員試験に挑戦していたが失敗して途方に暮れている
- 海外留学から帰ってきたが日本の就活シーズンは終わってしまっていた
- 大学院に進学したが、目標が変わり、中退して企業への就職を考えている
- 高卒で就職後、キャリアアップを図りたいが学歴がネックで面接が受けられない
- 若くしてフリーランスとなったが現実的に就職を考えるようになった
- 事務の派遣で3年過ごしたが、改めて営業の正社員に転身を図りたい
こんな第二新卒をターゲットにした特化サイトです。
リクルート運営に安心感がありますね。
公式サイト>>就職Shop
マイナビジョブ20‘s
マイナビグループの第二新卒特化サービスであるマイナビジョブ20’s です。
- 個別カウンセリング
- 適性診断で客観分析
- 適正に合った求人を紹介
- 転職のプロによる書類添削
- 強みを引き出す面接対策
- 企業とのやりとりを代行
- 豊富な非公開求人
- マイナビグループのノウハウ
- 20代専門ならではの強み
- 求職者のサービスの利用は無料
このようなサービスの特色があります。
マイナビグループのノウハウは強みとなりそうですね。
公式サイト➡マイナビジョブ20’s
ハタラクティブ
第二新卒・既卒・フリーターなど、ハタラクティブ利用者の3人に2人が正社員経験がない未経験で就職をされています。
社会経験の少ない人に特化したサービスなので、そこに不安を抱えている人にも安心のサービスです。
「20代の若手を採用して長期的に育てていきたい」
「幅広い人材を採用したい」
このように経歴よりも人柄を重視するのであれば、特化したサービスなのでマッチングしやすいかもしれません。
公式サイト➡ハタラクティブ
東京都若者正社員チャレンジ事業
若者正社員チャレンジ事業とは東京都が全面的にバックアップして、第二新卒の若者と中小企業をマッチングする仕組みです。
約1か月間、職場実習生として実際に働いてみて、双方の合意が生まれた場合に入社できます。
- 参加費は無料
- 東京都が全面バックアップする就労支援事業
- 約1カ月間実習生として企業で働いてみる
- 働いてみてから就職を判断できる
- キャリア習得奨励金として最大10万円支給
- 300人以下の中小企業が対象
- 受入企業も採用時に奨励金支給
- 受入企業は採用し育成するスタンス
この事業の大きな特色として、約1か月間インターンとして働けるのでミスマッチを防ぐことが出来ます。
インターン生も受入企業も補助金が支給されるのは嬉しい仕組みですよね。
東京都のお墨付き事業のため安心です。
⇩実際に受入企業として利用!もっと詳しく
>>若チャレ(若者正社員チャレンジ事業)を利用した感想とメリット・デメリット
第二新卒を採用するメリットとデメリット まとめ
第二新卒を採用するメリットとデメリットを改めて整理しましょう。
第二新卒を採用するメリット
- 若い人材が採用できる
- 求人が新卒採用より低コスト
- 中途採用より悪癖が少ない
第二新卒を採用するデメリット
- 育成に時間がかかる
- 問題を抱えていることもある
- やめてしまうリスク
これらのメリットとデメリットを天秤にかけたときに、第二新卒を採用するメリットが勝つのであれば、積極的に採用してもよいでしょう。
第二新卒特化サービスも充実してきています。
若い人材を時間をかけて成長させる計画があるのなら、是非検討してみてください。