営業マンが社内で発熱し、コロナ感染疑いの事案が発生しました。
どの会社でも起こりうる事態ですので、コロナ感染疑い者が発生した場合の対応をまとめておこうと思います。
実際は陰性でしたが、緊急対応が必要です。
対応手順を整理しておきましょう。
社内でコロナ感染疑いでどうする?
社内にいた営業社員が体調不良を訴え、検温してみると37.5度の発熱を確認しました。
会社到着時の検温では平熱でしたが、発熱を確認したことでコロナ感染疑いということで緊急対応となりました。
コロナ感染疑いの社員を自宅に帰らせる
発熱を確認した営業社員を、コロナ感染疑い者としてまずは帰宅させることにしました。
自宅に着いた後に再度の検温と、家族への接触を避けるように指示。
自宅到着後の検温では38.1度。
かかりつけの医療機関に問い合わせさせたところ、翌日PCR検査を受けたほうがよいとの判断。
感染症相談窓口にも確認し、発熱続くようなら翌日にPCR検査との回答でもありました。
この時点で社内で緊急対策室設置、国の流れに沿った社内ルールに基づき対応していくこととなりました。
濃厚接触者も自宅待機の連絡
コロナ感染疑い者から、発症の 2 日前から隔離開始日までに、1m 以内・15 分以上の接触があった者をヒアリング。
社内でマスクを着用していたものの、2日前では一日在社している日もあり、デスク付近の4名を濃厚接触者として指定しました。
この4人への連絡や各種調整で1時間は電話しっぱなしの状況でしたね。
PCR検査の結果がでるまでは自宅待機とし、翌日の予定はすべてキャンセルするよう指示。
当然、翌日は顧客との面会予定もありましたが、感染拡大の可能性を懸念してキャンセルとしました。
顧客へのコロナ感染拡大は最も避けたいところで、念を入れた判断となりました。
念のため社内を消毒・除菌
念のため、コロナ感染疑い者のまわり、共有部分の消毒・除菌を当日中に実施しました。
在社している社員に依頼して、特に触りそうな部分(トイレのドアノブ、エレベーターのボタン、デスク付近の電話など)を念入りに消毒・除菌。
もし、コロナ感染となった場合には業者を入れての消毒を予定していましたが、まだ疑い時点のため手作業での消毒・除菌作業となりました。
普段からのコロナ対策が重要であると再認識しました。
>>【必須】事務所内のコロナ対策。感染拡大を防ぐ働き方を考えよう
社員全員への周知
社員全員に状況報告と今後の流れを周知。
PCR検査の結果が出るまで、コロナ感染疑い者・濃厚接触者に当たる社員はすべて在宅待機。
顧客からの電話については、コロナ感染疑い者は体調不良、濃厚接触者は在宅勤務の回答としました。
電話対応を行う営業事務も在宅勤務となったため、全社員で電話対応をおこなってサポートすることが必要になりました。
コロナ感染疑い発生翌日
コロナ感染疑い翌日の流れをまとめておきます。
PCR検査を受けさせないと先には進めません。
コロナ疑いの社員にPCR検査を受けさせる
コロナ感染疑いの社員は朝から38.0度まで熱が上がった状態。
新型コロナコールセンターへ体調を報告したところ、まだ自宅待機との判断がでました。
コロナ感染疑い者が陽性か陰性かの判断がつかなければ、「濃厚接触者の自宅待機も解けないので受けさせたい」と説明しました。
それでも待機の判断がでたので、昼まで待機と検温継続を指示。
しかし、昼時点でも熱が下がらなかったため、再度問い合わせ。
そして、やっとPCR検査を受けられることに。
やはり簡単には受けられない部分があるんですね。
お金を払えば検査してくれる医療機関を探すのも手かもしれません。
検査結果は翌日の夕方頃とのことで、濃厚接触者は翌日も自宅待機が確定となりました。
すぐにPCR検査を受けられないこともあるので、PCR検査のキットは会社も保有しておいたほうがよいかもしれません。
自宅待機社員のフォロー
自宅待機社員も朝から検温。
1名微熱があったので、念のため自宅勤務もせず休むように指示。
夕方の検温も指示しました。(1名以外は問題なし)
在宅勤務ではできない仕事を会社でサポートしたかったのですが、自宅待機ではない私含め外交予定が入っており、営業不在となりました。
電話対応は社内勤務者で行いました。
このとき、電話対応で「自分の仕事ができない」と営業不在に不平がでていましたが、電話対応は全員の仕事です。
こんな緊急事態に意識の低い発言もでるんですね。
意識改革は今後していかなければなりません。
社員全員に状況の周知
コロナ感染疑い者のPCR検査は翌日夕方頃と周知。
それまでは濃厚接触者の自宅待機も継続となりました。
2日目は自宅待機とならない営業社員は私含めなるべく出社。
請求書など社内でしか処理できない仕事にはサポートが必要です。
もう一人の営業事務がなんとか出社できるように調整で、どうにか体制を整えることができました。
コロナ感染疑い発生2日目
コロナ感染疑い発生2日目で、やっとPCR検査の結果がわかります。
感染の場合はさらに対策が必要、陰性を信じるしかありません。
自宅待機社員のフォロー
自宅待機社員の検温結果を報告させます。
全員体温は問題ありません。
1名は陰性の場合に備え休日出勤をすることとし、休み扱いとすることにしました。
請求書や社内処理は営業事務を中心に、出社した営業社員全員でサポート。
リモートワークは普段から慣らしておいてよかったです。
>>営業もリモートワークって可能?できることと難しいことを考察する
ただ、これが継続するようだととても回らないことが想定されますね。
コロナ疑い社員の結果を受けて社員全員に周知
コロナ疑い者が陽性の場合は、会社負担で自宅待機者全員PCR検査となります。
その上休日出勤で社内消毒。
すべて終わるまで通常業務には戻れません。
みんなで祈りながら結果を待ち、「陰性」の結果報告となりました。
陰性の結果を確認するまでも、これだけ大変でしたので陽性者が発生したらと考えるとぞっとしますね。
予防だけではなく、対応策も共有
社内では消毒液・検温後に入る、マスク着用、換気などのルール徹底を改めて共有。
今回、コロナ感染疑い者は原則マスク着用していました。
ただ、飲み物以外にも定期的にマスクを外したり、在社時間が長かったことことから、濃厚接触者が4人発生することとなりました。
今後はさらに社内でのソーシャルディスタンス、分散出勤する重要性を共有しました。
コロナ感染疑い者発生時の対応 まとめ
今回、コロナ感染疑い者が発生することで、対岸の火事ではなく身近に問題があることがわかりました。
最低でもコロナ感染疑い者が流れは把握しておきたいところです。
1.行政(保健所)の指示事項を確認(当日)
2.該当者・発症日・症状・PCR 検査日・結果日・行政(保健所)の指示事項の共有
3濃厚接触者・二次的濃厚接触者を特定(当日)
4濃厚接触者の自宅等隔離と PCR 検査の実施(当日翌日)
※濃厚接触者が陰性であれば、2 次的濃厚接触者は隔離解除
冬場に入っていけば風邪やインフルエンザなどの感染症が流行します。
体調不良者の原因がどちらにあるのかが早く分からないのと、業務に支障がでてきてしまいますね。
発熱者に対してはPCR検査がスムーズに行われるようになりましたが、濃厚接触者へのPCR検査はまだまだ費用と時間がかかります。
会社もいつコロナ感染者がでてもおかしくありませんので、事前の準備をしておくことが大切です。
しっかりと国の基準、会社のルールに従って対応していきましょう。