「営業職は面白い」という人と「営業職はきつい」という人がいますね。
どちらも間違ってはいません。
それは営業職には面白い部分ときつい部分の両方があるからです。
では、営業職はどんなところが面白くてどんなところがきついのか?
考えてみましょう。
営業職が面白い理由
営業職は面白い!
これを感じられる営業マンは非常に強くなります。
営業職が面白いと感じる営業マンはどこに面白さを感じているのでしょうか?
数字が自分の評価に直結する
営業職の面白さややりがいで1番にあげたいのは、数字が自分の評価に直結することといえるでしょう。
普段の態度が悪くても、女癖が悪くても、日中サボる日があっても、結果を出すこと。
「あいつは数字あげてるから」
「普段のあいつは気に食わないけど、会社にとって重要な人材だ」と評価されるのです。
営業は結果が全てといっても過言ではありません。
サボる日があろうが休もうが、結果を出した営業が評価されるのです。
逆にいえば、どれだけ勤務態度がよくて過程を頑張っても結果が出なければ評価されません。
これはある種スポーツ選手に似ています。
プロ野球選手やプロサッカー選手は、結果がでなければ補欠に落ち解雇されます。
誰よりも練習していても、誰よりも声を出していても結果が求めらるのです。
ここにモチベーションを持ってこられる人は、強い営業になれる可能性が高いといえます。
数値目標を達成することで達成感を感じる!
とにかく頑張るから見合った評価やお金が欲しい!
そんな人は営業職の面白さを感じることができるはずです。
人対人の仕事に面白さを感じる
営業職は日々人と会う仕事です。
また、電話やメールを活用したコミュニケーションも日々必要となります。
人と接することが好き、話すことが好きという人は根本的に営業向きかもしれませんが、基本的にはどんな人でも営業はできると思います。
人と話すことが苦手だったり、緊張してうまく話せなかったりする人も要は「慣れ」です。
>>人見知りは営業に向かないは嘘!人見知りだからこそできる営業方法
自社の商品知識を身につけて、自信を持てれば話せるようになります。
お客さんと友達になるということは関係上なかなか少ないかもしれません。
しかし、友達や家族とは違った特別な信頼関係を構築することはできる可能性はあります。
こういった人間関係や人脈を作れるのは営業職の面白みといえるでしょう。
また、リピートしてもらえることの嬉しさは格別です。
新規顧客を獲得する嬉しさよりも、一度仕事をした人がリピートしてくれることの方が嬉しい気持ちを持てます。
「〇〇さんが頑張ってくれたから」
「〇〇さんの対応が良かったから」
というように、お客さんが私自身を評価してくれて、次の仕事をくれることが営業冥利に尽きるというものです。
営業職も取り扱う商品によって単発で終わる仕事も多いですが、リピートが見込める商品を取り扱える営業はお客さんとの人間関係がものをいいます。
ここに営業職の面白さがあるといえるのではないでしょうか。
会社の顔として大きな仕事ができる
対外的に営業は会社の顔となります。
あなたは会社を代表してお客さんと交渉しているのです。
その大きな仕事に魅力があるといえるのではないでしょうか。
「先生にとっては生徒のうちの一人でも、生徒にとってはたった一人の先生」という例えと同様、お客さんにとってはあなたは会社の代表となります。
あなたの印象がよければ会社の評価は上がりますし、あなたの印象が悪ければ会社の評価が下がる。
そんな責任のある仕事が営業なのです。
そして、多くの場合営業が交渉する相手は決裁権のある責任者です。
法人営業であれば課長や部長などの役職者が多いはずです。
キャリアを積んで決裁権を持つ相手というのは、年齢も重ねていますし仕事のできる相手である可能性があります。
あなたが営業経験の全くない新人営業であっても、対峙する交渉相手はそんな決裁者です。
入社して右も左も分からない頃からも、そんな責任感のある仕事ができるのが営業職なのです。
>>営業に向いている人の特徴8選!結果を出す人、続く人の共通点とは?
営業職がきつい理由
営業職はきつい。
そう考えてしまう営業マンも多いですね。
営業職がきついといわれる理由も確認してみましょう。
数字(ノルマ・予算)に縛られる
営業は結果で評価されます。
結果で評価されるということは裏返しに結果を出さないと評価されないということです。
年間、半期、月、週と予算やノルマが設定され、その達成状況に応じて評価されます。
半期ごとに人事考課を行う会社だとしたら、上半期の数字が良くて評価され給与が上がっても、下半期の数字が悪ければ給与が上がらないかもしれません。
歩合の要素が強い会社であれば、さらに自分の給与は数字により左右されます。数字が悪ければ給与も少ないということもあり得ます。
また、数字が上がらない場合は管理職からの圧力もあるかもしれません。
管理職はあなたの数字を上げることが仕事ですから、ときには厳しい叱責を受けることも考えられます。
数字が上がらない日々が続き、上司から怒られる日々が続く。そんな厳しい環境に嫌気がさして辞めてしまう営業マンも少なくないのが現実です。
>>営業を辞めたい!実際に辞めて後悔する人・後悔しない人の違いとは?
数字に対するプレッシャーを自分の力に変えましょう。
予算やノルマという明確な目標があればあるほど力は出やすいものです。数字に対して前向きに捉えると頑張れますよ。
スケジュールに自己管理が必要
スケジュール管理も含めて営業の仕事です。
いつ、どこで、誰と会うのか。
予定の組み方についてはある程度裁量が与えられるはずです。
>>優秀な営業の1日のスケジュール。効率的な動き方を考察する。
ですから、営業はサボることも自由な場合が多いといえます。
ある程度共有カレンダー、ホワイトボード、営業日報などで上司に行動報告は必要かもしれませんが、「いってきます」と外に出れば、そこからの管理は難しいはずです。
これこそ「営業特権」といえるもので、よいも悪いも自己の行動を自己管理することが求められます。
>>営業のサボり方教えます。ただ知った上でサボらないでください!
ショッピングセンターの駐車場で昼寝しようとしたら、同じ駐車場に同僚が何人もいた。
ときには管理職の上司までいた、ということもあります。考えることはみんな同じですね。
ちなみに私は部下の行動管理は、共有カレンダーとホワイトボードのみで細かい行動管理は行いません。
営業は自己管理が仕事ですし、「結果がすべて」と伝えているからです。
「結果がすべて」といいながら、「どこいってたんだ?さぼっていないか?」というのは矛盾しているような気がします。
逆に、「ときにはさぼってもよいから、結果をだしてくれ」というほうが、モチベーションを保てるのではないか、と考えるのです。
クレーム処理やお客さんを失うことが辛い
自社商品やサービスに問題が起きて、クレームの連絡があなたに来ることがあるかもしれません。
あなたは会社の代表であり会社の顔ですから、そのクレームに真摯に対応する必要があります。
感情的に厳しい言葉や態度が飛んでも、ぐっと我慢して謝ることは確かに気が滅入る仕事です。まずは謝罪し、具体的に事情を確認しましょう。
謝罪するときは、反論せずにまず詫びることが大切です。
自社商品やサービスの問題は、多くの場合自分自身のミスによるものではありません。
割り切って謝り、スピード感を持って対応することが信頼を回復することにつながります。
実は、クレーム処理で謝ることは大したことではありません。
自分のミスではないので謝ることには簡単に慣れることができます。
ただし、このクレームによりお客さんを失うことは営業としてとても辛いことです。
やる気のある営業ほど辛さは増していくのです。
私自身もクレームによりお客さんを失った経験があります。
私の会社は技術サービスを扱っているのですが、担当技術が報告を怠ったことでお客さんに大きな迷惑をかけました。
誠心誠意謝り、できる対応を行いましたがお客さんは戻ってきませんでした。
このお客さんは入社当初右も左もわからない私を買って、取引を開始したお客さんでしたので愛着がありました。
愛着のあるお客さんを失うということは、こんなに辛いことかと今でも胸に残っています。
⇩営業に向いている人の特徴に関する記事はこちら!
営業に向いている人の特徴とは?結果を出す人、続く人から考える。
まとめ:営業はきついけど面白い!
営業職の面白さは何といっても自分の頑張った結果が直接自分に返ってくることにあります。
予算やノルマといった明確な目標を達成していくことに、モチベーションを持てると仕事はとても面白くなるはずです。
私が営業プレイヤーとして行動していた頃は、日曜日の夜に「早く明日が来ないかな」とウキウキしていました。
仕事がしたくて仕方がなかったのです。
ハマれば、そこまでモチベーションが上がるくらい営業は面白いです。
きっと目標達成を続けていると会社の評価は上がってきます。
それに伴い給与に還元されます。
給与はあなたを評価するものです。
努力した結果が目に見える、それが営業職の醍醐味といえるのではないでしょうか。
⇩営業職の特権!メリットを理解しておきましょう
⇩営業職の魅力はどこにある?