どんな仕事であっても病気やケガはあるものですが、営業職が原因の病気やケガというのが実はあります。
特にうつ病はストレスを感じやすい営業職に多い病気です。
その他どんな種類があって、どのように対策したらよいのでしょうか。
原因と対策を考えてみましょう。
営業職が原因の病気やケガの種類
営業職だからこそ気を付けなければいけない病気やケガ。
これにはどのようなものが種類があるでしょうか?
列記してみます。
これらがどうして起こりやすいのか考えてみましょう。
営業職特有の病気①うつ病などの精神疾患
うつ病は誰しもかかりうる病気です。
そして、うつ病はとても身近な病気であり、ストレスを感じやすい営業職に多い病気でもあります。
うつ病は強いストレスなど精神的な不調からかかってしまうことが多い病気といわれています。
誰でも嫌なことがあれば気分が沈んだり、やる気が出なくなったりすることはありますよね。
多くの人は一時的に精神的に落ち込んでも、立ち直って普段の生活を行うことができます。
しかし、うつ病にかかると気分が沈んだり、やる気が出ないという状態が頻繁に起こったり、長期間続いたりしてしまいます。
また、睡眠障害、食欲不振など身体にも直接的な営業がでてくることもあります。
ストレスをたくさん感じている営業マンは要注意です。
営業は上司との関係や数字へのプレッシャーにストレスに感じやすい仕事なのです。
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営業職特有の病気②メタボリックシンドロームなどの生活習慣病
メタボリックシンドロームなどの生活習慣病は営業職がかかりやすい病気です。
メタボリックシンドロームとは肥満・高血圧・糖尿病などの病気が進行し、糖代謝や脂質代謝などの状態異常となっている状態をいいます。
メタボリックシンドロームは下記の5項目のうち、3項目以上当てはまるとメタボリックシンドロームと診断される可能性があります。
- 血圧 130/85以上
- ウエスト周囲 男性85cm以上 女性90cm以上
- 中性脂肪 150mg/dL以上
- 空腹時血糖値 110mg/dL以上
- HDLコレステロール 40mg/dL以上
加齢により誰しも肉体的に衰えてくるものですが、不規則な生活や不摂生により肥満や高血圧などが慢性化してしまうのです。
お腹がぼっこりという営業マンは少なくありません。
健康の問題だけでなく、外見上もかっこ悪く問題がありますよね。
生活習慣病により動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞のリスクも髙まります。
営業職特有の病気③風邪やインフルエンザなどの感染症
風邪やインフルエンザなどの感染症は人との接触が多い営業職に多い病気です。
風邪やインフルエンザは感染者のくしゃみや咳などから飛沫感染することが多く、発熱や悪寒、咳や鼻水といった症状が現れます。
熱が出ていても予定が入っていたら休みにくく、無理に出勤して体調を悪化させる経験をしたことのある方も少なくないのではないでしょうか。
特に冬場は体温が下がり免疫が下がっている上に、乾燥により細菌が活性化されているため感染症にはかかりやすくなります。
営業職は寒い日でも暑い日でも顧客と会うために外出します。
移動による寒暖差も体調を崩しやすい原因といえるかもしれません。
営業職特有の病気④暑い時期には熱中症
暑い時期でも外回りが必要な営業マンは熱中症にかかることがあります。
熱中症は暑さだけで発症するわけではありません。
体内の水分や塩分を発汗により失うことで、発症するものです。
発症するとめまいや立ち眩み、頭痛、悪寒、吐き気などの症状が現れます。
もし熱中症が発症してしまった場合には、早急にスポーツドリンクなどで水分と塩分を補給し、涼しい場所で体を冷やす必要があります。
落ち着き次第病院に行ったり、場合によっては救急車を呼んだりして対応するようにしましょう。
営業職は徒歩での移動も多く、長時間炎天下の中で外にいることもあるかもしれません。
熱中症は水分補給だけではなく、適度に塩分も補給する必要があるので覚えておいてくださいね。
営業職特有のケガ①交通事故
交通事故によるケガは誰しも起こりうることではありますが、車移動中心の営業マンは交通事故を起こしてしまう可能性がありえます。
交通事故は乗車時間が多ければ多いほど発生する可能性が高くなります。
納品などでときどき運転するような営業ほど、不慣れな運転で交通事故を起こしてしまうことがあるのです。
交通事故は最悪の事態となることもあります。
ムチ打ちや骨折など、長期間支障がでるような怪我をしてしまうこともあるかもしれません。
自分自身がどれだけ気を付けていても、ぶつけられるリスクも考慮しなければなりません。
相手を傷つけてしまう可能性もあります。
首都圏であっても車移動でなければ訪問できない顧客や、大きな荷物を運ぶ納品などで、営業は運転が必要なことが多い仕事です。
車は移動に非常に便利ではありますが、営業の仕事で車の運転をするということはそれだけのリスクを負わなければないとうことなのです。
営業職特有の病気の原因
営業職特有の病気の原因はなんでしょうか?
病気になってしまう原因を確認してみましょう。
営業職特有の病気の原因①ストレスの溜めすぎ
強いストレスやストレスの溜めすぎは、直接的に肉体に影響を与えることが医学的に立証されています。
特にうつ病などの精神疾患は直接的にストレスと関連しており、営業職に多い病気の1つです。
営業職がストレスを感じる場面は下記のようにいくつか挙げられます。
- 厳しい上司からの叱責
- 数値目標へのプレッシャー
- 顧客のクレーム対応
- 営業で無下にされる
- 顧客を失う
これらは営業職ならではのストレスといえるのではないでしょうか。
うまくストレス発散したり、早い段階で仕事に慣れていったりしないとストレスでつぶれてしまう営業マンも少なくないのです。
⇩営業の仕事の大変なところを確認しておきましょう。
営業職特有の病気の原因②不規則な生活や不摂生
不規則な生活や不摂生は体によくありませんよね。
特に、忙しい営業職は決まった時間に帰宅しにくく、規則正しい生活をするのは大変かもしれません。
食生活の乱れは健康状態に直結します。
食事の時間がバラバラだったり、食事を抜いたりしていると体調を崩したりする原因となることがあります。
また、遅い時間の食事や食べすぎ、飲みすぎはメタボリックシンドロームなどの生活習慣病にかかってしまう恐れもあります。
昼食も移動の合間で取ることが多いので、弁当を持参したりすることは難しく、ついつ
いファストフードやラーメンなどが多くなってしまう傾向もあるようです。
不規則な生活は食生活の乱れだけでなく、睡眠不足や運動不足も起こりやすくなります。
営業職特有の病気の原因③多くの人と接触する
営業職は移動の時間が非常に多く、電車やバスなどで不特定多数の人がいる空間で多くの人と接触します。
つり革への接触、咳、くしゃみなどいろいろな場所から、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかってしまう可能性があります。
営業職のパパから家族全員に病気をうつしてしまうということがないようにしたいところですが、移動の多さを減らすことはできません。
また、顧客との面会や社内でミーティングなどでも多くの人と接触します。
特に冬場は乾燥と寒さによりウイルスが活発になりますので、感染症にかかる可能性は高まってしまうのです。
営業職特有の病気の対策
それでは、営業職特有の病気はどのように対策したらよいのでしょうか?
具体的な対策を考えてみましょう。
営業職特有の病気の対策①ストレス対策をする
仕事のストレスがあっても、プライベートを充実させたり、うまく発散させたりして精神的なバランスをとることが大切です。
ストレスは発散しないと蓄積されていきます。
蓄積されたストレスにより、精神的に参ってしまったり、肉体的な不調が起こったりすることがあるのです。
休日はダラダラ過ごすよりも趣味や運動をしたほうがストレスは発散しやすいので、休日の過ごし方から対策するとよいでしょう。
楽しいことを思いっきりしてリフレッシュしましょう。
休日は「仕事の休み」ではなく、「休みを楽しむために働いている」と考えることがおすすめですよ。
営業職特有の病気の対策②規則正しい生活を心がける
規則正しい生活は肉体的なバランスを整えます。忙しい営業職ですが、下記についてはなるべく規則正しくしましょう。
- 睡眠時間(就寝時間・起床時間)
- 食事の時間(なるべく毎日同じ時間にとる・21時以降は飲食しない)
- 食事の量や質(暴飲暴食しない・野菜などバランスのよい食事)
- 適度な運動(なるべく歩く)
これらのバランスが崩れると太ってしまったり、肉体的な不調が出てしまったりしてきます。
営業職は体が資本となりますので、規則正しい生活を心がけましょう。
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営業職特有の病気の対策③万全な感染症予防
電車やバスなどの公共機関を利用することが営業職は非常に多いので、大勢の人と接触することになります。
風邪やインフルエンザなどの感染症は飛沫感染によって感染します。咳やくしゃみなどには特に注意が必要です。
なるべく感染症にかかっている人には近づかないようにしたり、手洗いうがいで感染症対策したいところです。
マスクや手洗い・うがいなどの徹底により感染症対策は人一倍するようにしましょう。
また、つり革などにつかまることで、手に細菌が付着し、顔などを触ることから体内に入っていってしまうといわれています。
手などの接触を最小限にしたり、あまり顔などを触らないようにしたりすることも効果的といわれています。
自らの身は自らが守らなければなりません。移動の多い営業職は感染症対策をするようにしましょう。
営業職特有の病気の対策④定期的な健康診断を
多くの会社で年に1度は健康診断を行っているはずです。
会社で受ける健康診断は最低限の検査ではありますが、毎年の数値の変化を見て自分の身体の変化は把握しておきたいところです。
体重が去年よりも5.0kg増加した、尿酸値が基準を超過した、といった身体の変化を把握することで、改善に向けた対策を立てることができるのです。
定期的な健康診断で自分の身体の状態を知り、必要に応じて精密検査や人間ドックを行えば病気を予防できます。
まずは、会社で行う健康診断は必ず受けて、自分の身体の変化を把握しましょう。
営業職が原因の病気がある!? まとめ
営業職は多くの人と接する忙しい仕事です。そのため、ストレスや不規則な生活で体調を崩したりしやすい部分があります。
営業職だからこそなりがちな病気を理解して、それぞれの病気に合った対策を対策をたてたいところです。
全てに共通するのは規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないことです。
忙しい生活の中でも意識して解消していきましょう。
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