強い組織の作り方を管理職は考えなければなりません。
誰か凄い人がいる組織は一見強そうに見えますが、いなくなったら崩壊してしまう弱い組織です。
いなくなった人の穴をすぐ埋めれるようにマニュアル化と人材育成が不可欠です。
強い組織の作り方を考えていきましょう。
強い組織とは?
強い組織とはどんな組織でしょうか?
チェーン店を想像してみてください。
どこで食べても同じ味、同じものが出てきます。
これはマニュアル化が徹底されていて、誰がやっても同じようなものが作れる仕組みを作っているからです。
下記のように強い組織を定義してみましょう。
詳しく解説していきましょう。
誰か辞めても大丈夫
誰か凄い人に依存していると、その人がいなくなると一気に弱い組織になってしまいます。
体調不良や退職などで、優秀な人材がいなくなってしまう可能性はどんな会社にでもあります。
また、1人当たりの仕事量が多かったり、育成に時間がかかったりすると誰かいなくなったときに、同じ状況に戻すまでに困ってしまいます。
強い組織とは誰かが辞めても大丈夫な組織です。
プロ野球で考えると、優秀な選手がFAで別のチームに行っても優勝できるチームが強いチームです。
それが管理職であれ、仕事量が多い社員であれ立て直しが可能な組織といえます。
誰でも一定の仕事ができる
どんな社員でも一定の仕事ができる組織は強い組織です。
仕事量の差はあっても、できる人とできない人の差が少ない組織は強い組織といえます。
新人であっても育成スピードが速く、すぐに組織の一員として仕事ができる仕組み作りができている会社は簡単には崩れません。
マニュアルと管理ができているので人材のバラつきが少ないのです。
個々のスキルに依存して、凄い人とできない人のバラつきがある会社は簡単に崩れてしまう弱い組織なのです。
成果が出続ける
強い組織は成果が出続ける組織です。
人材のバラつきが少ないということは、成果のバラつきも小さくなるということです。
一部の人が優れている組織だと、いなくなったときに大きく成果が起こり得ますが、その幅が少なくない組織は強いといえるでしょう。
一定の成果を出せる社員が揃っているので、人材を増やすたびにさらに成長していくことができるのです。
強い組織の作り方
どのように強い組織を作ればよいのでしょうか?
重要なことは大きく分けて3つです。
強い組織の作り方について考えてみましょう。
マニュアル整備と仕組化
細かな部分までマニュアルと仕組化ができていると、みんな同じことができるようになります。
スピードの速い遅いはあるかもしれませんが、同じことができるというのは強い組織であるといえます。
このマニュアルと仕組みを作ることが管理職の大事な仕事です。
管理職は自分のノウハウを部下に提供していかなければなりません。
管理職が100時間かかったことを、部下には10時間でできるように仕組化するのです。
マニュアルと仕組化ができている会社ほど、育成スピードが速くバラつきの少ない強い組織であるといえます。
人材の育成に重点
人材の育成に力を入れていない会社は非常に弱い組織です。
人材の能力にバラつきがあり、人が育つのに時間がかかります。
また、人材の育成に力を入れていない会社は退職していく人材も多い組織となるでしょう。
どんどん新しい人材を入社させてはやめていく組織、少数人員で1人のウェイトが大きい組織も危険です。
育成をちゃんとしている会社は、どんな人材でも一定の成果を上げて、離職率も低くなってきます
新人や仕事の遅い人材を一定ラインまで引き上げるのに力を入れることで、強い人材には新しい仕事を割り当てることができます。
人材の育成に時間と労力をかけることで底上げをするようにしましょう。
モチベーションを与える
仕事に対するモチベーションが高いほど、能力以上の仕事をしてくれます。
どんなに優秀な社員でもやる気がなければ辞めてしまうかもしれません。
特に新人教育には、モチベーションの高い教育者を当てるようにしましょう。
モチベーションの低い人にどれだけ仕事のやり方を教えてもらえても、仕事の楽しさを学ぶことはできません。
やる気のある人の背中を見て成長した社員は、やる気のある人材になってきます。
強い組織には仕事の能力が低くても、モチベーションの高い人材が多いものです。
能力はいずれ向上してきますので、仕事の面白さや成功体験を伝えていきましょう。
⇩新人の教育係はどんな人材が適任でしょうか?
>>新人の教育係に向いている人と向いていない人。正しい教育係の選び方
強い組織の作り方 まとめ
強い組織とはどんな組織かをまず理解しましょう。
- 誰か辞めても大丈夫
- 誰でも一定の仕事ができる
- 成果が出続ける
このような強い組織となるように管理職は考えていきましょう。
マニュアル化と人材の育成に重点を置いて、強い組織作りをしていきましょう。