「ワンストップ営業」という言葉を知っていますか?
建設業界において多くの工種に対応できるワンストップ営業は非常に強みになります。
ワンストップ営業とは何か?
建設業界でどのやって活用すればよいのかを解説します。
ワンストップ営業とは?
まずはワンストップ営業とは何か?
ワンストップ営業とはどんな状態かを解説します。
ワンストップ営業の意味
ワンストップ営業とはワンストップサービス(One Stop Service)を提供する営業スタイルです。
ワンストップサービスとは「1社で用事が足りること」「1社で何でも揃うこと」を指します。
扱っている商品の幅が広く、1社で何でもできるということが強みになります。
ワンストップサービスを提供している例で考えると、イオンモールなどが代表的です。
1か所で日用品の買い物から映画などのレジャーまですべてが揃っています。
これを応用して幅広い商品を取り揃えて、一社で完結させれるような体制を整えるのがワンストップ営業です。
建設業界とワンストップ営業
建設業界は細分化していくと、多くの専門職を取り揃えながら施工をしていきます。
ゼネコンもある意味ワンストップサービスを提供しています。
>>ゼネコンとは何の略?わかりやすく言葉の意味と定義を確認しよう
さらにゼネコンも土木専門・建築工事専門に分けられ、土地の取得から設計・施工する会社まで様々です。
なるべく一社で行える施工の幅が広いほど、ワンストップ営業の強みを発揮できます。
一社にお願いすることで、全部管理してもらえるほうが顧客は楽です。
複数の会社に依頼しなくて済むからです。
これは建設業界において大きな強みとなります。
建設業界のワンストップ営業の例
例を挙げてみましょう。
建設業は多工種の専門職があるので、小さなワンストップ営業から大きなワンストップ営業まで様々です。
これらのように主となる本業があって、付随する他工種を協力会社を使って施工できる体制を整えるのがワンストップ営業です。
ワンストップ営業のメリット
ワンストップ営業にはどんなメリットがあるのでしょう?
ワンストップ営業のメリットを確認しましょう。
建設業界と相性がいい
当然、管理できるならば1つ1つ専門の会社に依頼したほうが価格的には安くなります。
ワンストップ営業は複数の専門会社を管理することで手数料(マージン)が発生するからです。
複数の専門職を探して手配するというのは、管理する上で非常に手間となります。
しかし、ワンストップ営業している会社に依頼すれば、打ち合わせは1社で大丈夫になります。
複数社と打ち合わせしなくて済むことは、依頼者の手間を大きく省けるのです。
ワンストップ営業は専門職の多い建設業界と抜群に相性がよいのがメリットです。
仕事の受注確率を高める
ワンストップ営業が確立されると受注確率を高められます。
どんな人もなるべく手間は減らしたいものです。
自社で取り扱える多くの商品やサービスを紹介しましょう。
それぞれの専門サービスを別々に頼むことを考えていたお客さんに、手間を減らせる提案をすれば受注確率を高められます。
お客さんに手間が減らせて助かると思わせることができるのが、ワンストップ営業の強みです。
受注金額が増やせる
少しずつでも協力会社に支払う原価に対して、手数料(マージン)を上乗せしていけば受注金額を増やしていけます。
営業だけで完結すれば他の経費はかかりません。
これにより受注金額を楽に上乗せすることができます。
営業の成績は利益率も当然ですが、受注金額の総額も評価対象です。
一番目に付く受注金額を伸ばすことは、評価として営業マンにも帰ってくるのです。
ワンストップ営業のやり方
ワンストップ営業のやり方はどのようにしたらよいのでしょうか?
ワンストップ営業のやり方を確認していきましょう。
協力会社と連携する
ワンストップ営業で大事なことは協力会社との連携です。
自社で扱えない商品やサービスを担当してもらいます。
良い会社には良い協力会社がいるものです。
インターネットで1度見積を取った程度では良い関係は作れません。
協力会社と一緒になっていくつも現場をこなして、ともに成長していける協力会社を見つけることが大切です。
Win-Winの関係で気軽に打ち合わせに同行してくれたり、見積協力をしてくれたりする協力会社に育てていきましょう。
営業が知識を得る
営業マンに全く知識がなければ、協力会社も面倒なので協力的にはなってくれません。
営業マンは売るからには技術的な知識を得なければ売れません。
協力会社に丸投げの姿勢を取っていると協力会社も離れていきます。
営業は分からないことは自分で調べて、協力会社に教えてもらってノウハウを身に付けていく必要があるのです。
自社の主力商品ではないからとよく分かっていないようであれば、お客さんは不安になって頼んではくれません。
営業マンが広い知識を持っているからこと、ワンストップ営業は成り立つのです。
特記仕様書の読み取りと提案
何が取り扱えるのかは特記仕様書の読み取りから提案しなければなりません。
特記仕様書とは最優先される設計書です。
>>特記仕様書とは?簡単に分かる!特記仕様書の意味と正しい読み解き方
必要な工種を読み取って
「これができます」と提案できなければ見積すらできません。
また、打ち合わせの中で必要な工種、見積できる内容を確認していくことが大切です。
ワンストップ営業は扱えるサービス内容が必要かどうかを探りながら、適切な提案が必要なのです。
ワンストップ営業 まとめ
ワンストップ営業は建設業界で強い営業スタイルです。
自社で対応できる幅が広ければ広いほど受注確率と金額を高めることができます。
一社で色々な工種に対応できるワントップ営業を確立させるには、良い協力会社が不可欠です。
協力会社と営業マンの質と幅を広げることで、さらに大きな仕事を取ることに繋がっていくはずです。