キャパシティの狭い人。
あなたの周りにもいませんか?
常に忙しそうでパンクしているのに、大した成果も上がっていない。
仕事の許容量が少ないんですね。
キャパの狭い人には共通点があります。
キャパシティの狭い人の特徴とキャパシティを広げる3つのポイントを紹介します。
キャパシティの狭い人の特徴
キャパシティの狭い人の特徴には大きく下記のような共通点があります。
- 人に頼むことが下手
- 誰でもできることをやっている
- 常に忙しそう
詳しく解説していきましょう。
人に頼むことが下手
キャパシティの狭い人はほとんどの場合、人に任せることが下手です。
人に任せることが下手とはどのような人かと考えてみましょう。
- 人に頼む段取りが下手
- 人に教えるのが面倒
- 自分でやった方が早い
- そもそも頼むつもりがない
要領が悪く頼むのが下手な場合と、要領は悪くないが自分でやった方が早いと教えることをしない場合の2パターンに大きくわけられます。
どちらにしても、人に任せることができないので自分の仕事を増やしています。
自分のキャパシティがすぐに限界となってしまうので、常に忙しそうなのに成果が上がらないのです。
誰でもできることをやっている
キャパシティの狭い営業マンは事務職やパートに頼めることを自分でやってしまいます。
頼めるムダな仕事を自分でやっているんですね。
誰でもできる仕事は教えれば簡単な仕事です。
ひとつひとつは小さい仕事であっても、塵も積もれば山となります。
郵送物の伝票を書く、単なる入力作業を自分でやっている方は要注意です。
一度自分にしかできない仕事と、教えれば誰でもできる仕事で仕分けしてみましょう。
常に忙しそう
キャパシティが狭い営業マンは常に余裕がなく忙しそうにしています。
確かに多くの顧客ややるべき仕事を抱える営業マンですが、人に頼めない営業マンには余裕がありません。
自分でたくさんの仕事を抱え込んでしまうんですね。
かといって誰かに頼んでも逆に時間がかかるし、教えるのも面倒。
こんなタイプは忙しそうにしていて、声もかけにくくなるほどです。
仕事を振れずにずっと忙しそうにしている人はキャパが狭いといえるでしょう。
キャパシティが狭いとどうなる?
では、キャパシティが狭いとどうなるでしょう?
会社からの評価も下がってしまうかもしれませんので注意が必要ですよ。
重要な仕事が任せらない
キャパシティが狭い営業マンは常に忙しいため、新しい重要な仕事を受けることができません。
何かを手放さないと新しい仕事は受けられないのに、仕事を手放せないんですね。
新しい引き合いの仕事を任せようとしても、忙しそうで頼めないと判断されると余裕のある営業マンに重要な仕事はまわります。
「今抱えている案件が忙しいので」と断るようなタイプは絶対に出世できません。
忙しそうにしている社員からは重要な仕事が離れていくのです。
自分の仕事しかしないor残業が増える
キャパシティの狭い人は大概、自分の仕事しかしない人になるか、残業をするかのどちらかになります。
自分の仕事しかしない人は新しく重要な仕事を受けられないので、自分の手持ちの仕事しかこなせません。
キャパの狭い人は2種類に分かれます。
評価されない代わりに自分の仕事以外は何もせず早く帰っていく。
もしくは、とにかく毎日忙しすぎて残業することになります。
人に頼む段取りが取れず、すべて自分で抱え込んでいきます。
どちらにしても会社からは評価されにくい人材と言えるでしょう。
部下を育てられないレッテルが張られる
管理職のサポートやマネジメント面の仕事は、自分の仕事を人に頼むスキルが求められます。
頼む・任せるといった仕事は部下を育成する力とリンクしているのです。
ですから、部下を育てられない人に管理の仕事はまわってきません。
ずっと営業プレイヤーでよいならばそれでもよいかもししれませんが、プレイヤーであり続けることは出世できないということです。
部下を育成する・指示して動かすことは管理職の必須スキルです。
キャパシティの狭い人は部下を育てられないレッテルが張られてしまいますよ。
狭いキャパシティを広げる3つのポイント
キャパシティを広げるためにはどうしたらよいのでしょう?
自分のキャパシティを広げるための3つのポイントを紹介します。
- 頼めることは最初に頼む
- できるようになった仕事は渡す
- 手間がかかっても教える
詳しく解説していきます。
頼めることは最初に頼む
誰かに頼める仕事を他の仕事よりも優先して最初に頼みましょう。
外出から電話やメールでもよいですし、会社に戻って一番最初でもよいです。
誰かに仕事を頼んでも完成までには時間がかかります。
なるべく頼む相手にも時間の猶予を多く与えたいし、最初に頼めば他の自分にしかできない仕事をしている間に上がってきます。
誰かに頼む仕事を最初にしないと自分でやらなければならなくなったり、誰かを急かすことになりますので、最初に行う段取りをとりましょう。
できるようになった仕事は渡す
自分ができるようになった仕事は、どんどん部下や事務に教えていきましょう。
できるようになった仕事をいつまでも自分が行っていても成長はできません。
部下や組織を強くしていくことが、自分にいつか返ってくると考えておくとよいですね。
営業でいえば新規開拓して、ルート顧客化したら部下や新人にまわす。
そして、自分はさらに新しく市場を開拓する。
キャパシティはそうやっていくうちに広がっていきます。
手間がかかっても教える
部下や事務に教えるよりも自分でやった方が早い。
組織のためにも自分のためにもこの考えは捨てましょう。
会社や上司もその考え方や働き方を見ています。
少し最初手間がかかっても、教えてフォローするようにします。
これを繰り返していくうちに組織が成長し、部下への指導力もついてきます。
そして何より、自分から簡単な仕事の手が離れますので、新しい仕事ができるようになります。
自分のキャパシティを広げるには、自分の手持ちの仕事を減らすことが重要なのです。
狭いキャパシティを広げる3つのポイント まとめ
キャパシティの狭い人のほとんどは、常に忙しそうにしているのに評価されません。
残念ながら残業して頑張ることと、成果が比例するとは限らないのです。
キャパシティを広げる工夫をしないとずっとそのまま変わりません。
- 頼めることは最初に頼む
- できるようになった仕事は渡す
- 手間がかかっても教える
キャパシティを広げるために、これら3つのポイントを押さえていきましょう。
仕事の余裕が心の余裕を作っていくはずです。
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