企業力(会社力)という言葉を聞いたことがありますか?
企業の成長性や継続性などを含めた企業の総合的な力を表している言葉です。
明確な定義はありませんが、企業力とはどんな力なのでしょうか?
そして、企業力の強い会社と弱い会社の特徴から企業力について考えてみましょう。
企業力(会社力)とは
企業力は会社力ともいうことがありますね。
この企業力はどこで計ったらよいのでしょうか?
考えてみましょう。
企業が継続できる力
企業の目的は大きく2つあると考えられています。
●事業を行い利益を出していくこと
●事業を通して社会に貢献すること
この企業の目的についてはドラッガーや経済学者やらがさまざま定義をしていますね。
企業は利益を出し続けなければ、社員に給料も払えませんし存続できません。
ですから、利益を出し続ける(なるべく長く経営し続ける)ことが、企業力のひとつといえるでしょう。
右肩上がりに成長しているか
企業力を計る指標のひとつに成長性も必要です。
今後衰退していく市場で同じことをし続けても企業の存続はできません。
スマホが普及したこの時代に、電話ボックスを作り続けても未来はありませんよね。
時代の変化を捉えて、企業も柔軟に変化していかなければならないのです。
売上高や利益が右肩上がりに推移しているかは、この企業の成長力を可視化しているといえるでしょう。
何かで総崩れする会社はもろい
何か大きな要因ひとつで総崩れしてしまう会社は非常にもろいといえます。
企業力とはリスクヘッジもまた重要な要素です。
- 誰かが辞めてしまった
- 商品トラブルで炎上した
- 工場が地震で倒壊した
長く経営していればいろいろなトラブルが起こりますが、企業力の強い起業はちょっとやそっとのことでは経営に大きな影響はありません。
逆に何かひとつのトラブルで経営が傾くようでは、企業力が弱いといえるでしょう。
企業力の強い会社の特徴
企業力の強い会社にはどのような特徴があるのでしょうか?
企業力の強い会社の特徴を考えてみましょう。
代わりの人材が育っている
誰かが辞めたら崩れてしまうような会社は弱いですね。
ですから、企業力の強い会社は特定の人がいなくてもまわるように人材の育成を行っています。
サラリーマンは自分にしかできない仕事を磨いて、その唯一性でポジションを確立していこうとしているのに皮肉な話ですね。
しかし、代わりの人材が育っている会社ほど強い企業はありません。
管理職に求められる仕事のひとつに、自分の代わりを育成することがあります。
会社は唯一性の高い社員を育成できる人材を高く評価するのです。
社員の多くが同じベクトルを向いている
企業力が強い会社は、社員の多くが同じベクトルを向いて仕事をしています。
これは企業理念がしっかりとしていなければなしえません。
事業を通してどんな社会貢献をするかを共有している会社は、軸がブレず大きな仕事に繋がります。
例えば、ディズニーランドの接客が素晴らしいのは、ディズニーランドに来た人の思い出や笑顔のために働いている人が多いからです。
企業力の強い会社は、社員が同じベクトルを向く工夫をし、日々改善している企業であるともいえるでしょう。
マニュアル化できている
企業力の強い会社は、そこで働く人の能力などのバラつきを最小限にするような工夫をしています。
デキる人に依存せず、どれだけデキない人でも一定の成果を上げられるようにマニュアル化しているんですね。
マクドナルドを例に考えてみましょう。
どこのマクドナルドに行っても同じ味を食べられる安心感は企業力の強さのひとつです。
マニュアルは過去のデータやノウハウを蓄積・共有し、アップデートし続けていることの証明です。
どんな社員でも一定の成果を上げられる仕組みを作っている企業は強いですね。
企業力の弱い会社の特徴
逆に企業力の弱い会社の特徴はどんな会社が当てはまるでしょうか?
自分の会社と照らして考えてみましょう。
誰かの強みに頼っている
優秀な人材がいることは企業の財産ではありますが、その優秀な人材に頼っていると痛い目にあう可能性があります。
優秀な人材が転職したり、病気になったりしたときに弱くなってしまうような組織は、企業力が弱いと言わざるを得ません。
誰かの強みに頼っていることはリスクとなります。
プロ野球で優勝したチームが、一人選手が抜けただけで最下位になるのではまずいですよね。
誰かの強みに頼らない組織づくりが企業には求められるのです。
自分だけよければよいと思っている社員が多い
企業にはいろいろな部署があり、分業して仕事をしています。
部署ごとに役割があるわけですが、どちらの部署で行うかがグレーな仕事もあるわけです。
ここで、仕事を押し付け合うような企業は弱い企業といえるでしょう。
自分だけよければよいと思っている社員が多いことに他なりません。
企業力の弱い会社は向いているベクトルがバラバラな側面がありますね。
ノウハウが共有されていない
企業力の弱い組織ではノウハウが共有されていません。
上司の持っているノウハウを部下に継承していないんですね。
「俺が若い頃は大変だったんだからお前らも大変な思いを経験しろ!」と、仕事を教えずにゼロからやらせようとする上司の基だと組織の成長は鈍ります。
上司が築いてきた基盤やノウハウをベースに、積み上げていく組織のほうが育成スピードがアップします。
ノウハウ共有の大切さを理解していない組織は成長スピードが遅く、企業力が弱い組織といえるでしょう。
企業力を調べてみよう!
企業力(会社力)はどこで計ったらよいでしょうか?
簡単に調べる方法があるので紹介しますね。
売上高や利益の伸び
企業力を見る簡単な指標に売上高や利益の伸びがあります。
企業が成長しているかどうかを見るんですね。
決算書の売上高や純利益について複数年分みてみましょう。
右肩上がりに売上高や純利益が上がっている会社の企業力は強いといえます。
逆に横ばいや売上高が落ちてきている会社の企業力は黄色信号です。
売上高や利益率は部下の育成や時代の波に乗れている証拠として反映されているはずですよ。
従業員数の増加
売上高や利益率同様、大事な指標に「従業員数」があります。
少しずつ従業員数が増えている企業は、社会の需要に対して供給量を増やしている証拠です。
売上高と従業員数が比例関係にあるか確認してみましょう。
両方が右肩上がりに増え続けているということは成長性が見込めます。
企業力の強い会社は成長性がありますので、これらの指標をチェックしてみましょう。
企業情報サービスで調べてみる
売上高などの決算情報や従業員数を調べるには、企業情報データベースで調べるのがおすすめです。
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企業力(会社力)とは?まとめ
企業力の強さがそのまま会社の成長性に繋がってきます。
売上高や従業員数が右肩上がりで成長している会社は企業力が強く共通点があります。
あなたの会社どうですか?
優秀な数人の能力に頼っている会社は要注意です。
企業力の強さに目を向けることが成長を継続する会社には大切ですよ。