社用車(会社保有の車またはリース車)は移動に不便な地域や、荷物が多い仕事に非常に便利です。
しかし、社用車の台数が増えてくると起こるのが社用車の事故です。
社用車の事故に頭を悩ませる車両管理者も少なくないはずですね。
そこで、社用車の事故が多い・隠す・報告しないといった社用車のトラブル事例と、事故を減らす解決法について考えてみましょう。
ありがちな社用車の事故のトラブル
社用車での事故はどのようなトラブルが多いでしょうか。
ありがちな事故のトラブルについて考えてみましょう。
社用車の事故が多い
社用車の事故は絶対数が増えれば当然起こる可能性も高まります。
ときどき対物事故が起こる程度のことは仕方ありません。
ただし、その事故の頻度が多かったらどうでしょう?
月に2回も3回も事故が起こってしまっては、車両管理者の責任が問われることになります。
事故の頻度は注意と対策で減らさなければなりません。
社用車の事故を隠す・報告しない
社用車の事故を隠す・報告しないような事例も起こりえます。
原因不明のキズが発見されて、犯人探しをするようなことはしたくないですよね。
しかし、車両管理が厳しければ厳しいほど隠そう、報告しないで逃げ切ろうとする社員も生まれる可能性があります。
車両事故を隠したことがバレた場合は、一生信用失い会社には残っていられなくなるんですけどね。
それでもなお、事故を隠そうとする社員はいるかもしれません。
重大な過失や大事故
社用車の事故が軽微なもので済めばよいですが、重大な過失による事故や大事故も起こりえます。
飲酒運転・対人事故・複数台を巻き込む事故・運転者(同乗者)などの事故もあり得ることを、全社員に認識させておく必要があります。
それでも起こりうるのが事故です。
単独事故ならまだしも、相手を巻き込むような事故だと厄介です。
ニュースになるような事故になると、会社にまで影響が及ぶこともあります。
基本的にはすべて保険でまかなうことになりますが、重大な事故が起こらないようにしたいものです。
飲酒運転
社用車で事故を起こしたときに飲酒をしていたとなったとしたら最悪です。
アルコールチェックを会社として行っていたかを追及される可能性もあります。
以前も前日のアルコールが残っていて、幼稚園児の列にトラックが突っ込むような凄惨な事故がありました。
社用車で飲酒運転をしていた場合、その責任は会社まで及びます。
社用車の事故やトラブルを減らす方法
社用車の事故やトラブルを減らすにはどうしたらよいでしょうか?
防げる事故やトラブルもありますので考えてみましょう。
乗降前後の損傷チェック
原因不明の傷は乗降前後の損傷チェックで防ぎたいところです。
仮にチェックをしない場合、車両の傷がいつ発生したかわからなくなってしまいます。
不特定多数の社員が乗る社用車ですから、いつ発生した傷かがわからないと自分が疑われてしまう可能性もがあります。
自分が運転した翌日に運転した社員が、車両の傷を発見したとすると、疑われるのは前日した運転者です。
自分の潔白は自分が証明しないと疑われてしまうことになります。
正直に申告すれば不問にする
社用車で事故を起こすと誰でも引け目を感じるものです。
ただでさえ引け目を感じているのに、加えて強い叱責を会社から受けるようでは堪りません。
「少し擦ってしまったがバレないだろう」と隠すのは、事故を報告した後の叱責を想像してのこともあります。
社用車の事故を隠したり、報告しないことを防ぐには、正直に申告したほうが得であることを理解させる方がよいでしょう。
誰もわざと事故を起こしたいわけではないので、事故後のフォローが適切であれば、会社側も許す姿勢を見せたほうが事故隠しはへるはずです。
同乗者をつける
事故を繰り返す社員や運転が未熟な社員は、1人で運転させない措置を取ることも対策の1つです。
運転歴の長い社員が同乗することを条件に運転を認めるものです。
同乗者がいれば、一緒に注意するポイントを確認できますし、声掛けをすることもできます。
また、事故を隠すこともできませんので、トラブルも減ることが期待できますよ。
ドライブレコーダーをつける
ドライブレコーダーがあることも事故や事故隠しの抑止力になります。
保険上もドライブレコーダーをつけることで安くなるプランも出ていますね。
事故の様子を後で確認できますし、怪しい行動もできなくなります。
社用車にはドライブレコーダーをつけることをおすすめします。
事故時のマニュアルを共有する
社用車で事故を起こしてしまったときには、誰に報告してどのように対応するのかマニュアルを共有しておくことが大切です。
報告漏れや間違った自己判断をしてしまうこともありますので、マニュアルを共有しておきましょう。
事故が起こったときはどのように事故が起こったか、車両事故報告書として記録しておくことも重要用です。
事故事例についても収集・共有して次の事故が起こらないように対策を立てておきましょう。
社用車の利用禁止措置
社用車について、どれだけルール化しても事故は起こってしまいます。
ただ、ルール違反をして事故を起こしている社員には、厳しい措置を取ることも必要になってきます。
事故を隠す・報告を怠るなど信用にかかわるルール違反をしたり、重過失による事故が多かったりする社員には社用車の利用禁止措置をしてもよいでしょう。
書面などによる再発防止策を求めて、一定期間反省の態度を示してから利用をさせることで、事故が減るはずです。
一度失った信用はなかなか取り戻せませんので、社用車利用禁止の期間は反省の態度が示せるかどうかで判断しましょう。
タクシー移動を許可する
最寄駅からのタクシー移動を許可すれば、社員が運転しなくて済みます。
一定の距離を超える場合には(2km程度)タクシー移動を認めれば、車両事故の心配はなくなります。
レンタカーやカーシェアリングにしても、事故の可能性はありますので、安全を最優先するならタクシー利用もアリといえそうです。
コストと安全性の比較をして、タクシー利用を検討してみるのもよいでしょう。
アルコールチェックの徹底
社用車を利用する場合は、事前のアルコールチェックを徹底させましょう。
アルコールチェッカーは数千円で購入可能ですし、アルコールチェックが必須となっていれば前日の飲み過ぎを防ぐことができます。
社用車を運転する社員へのアルコールチェックを実施していない会社は、いざ人身事故を起こしたときの責任を追及されることにもなりえます。
運転前のアルコールチェックは飲酒運転や事故の抑止力となりますので、会社は必ず導入しましょう。
車両管理を仕組化する
会社は社用車の運行管理責任者を設置して、車両管理を仕組化することが大切です。
必ず記録をつけて後で確認できるようにしておきましょう。
車両運行管理が煩雑だということであれば、運行管理を簡単無料で管理できるアプリもありますので試してみてください。
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まとめ:社用車の事故を減らそう
社用車の事故やトラブルは対策を立てて減らすようにしましょう。
これらの対策を駆使すると、事故やトラブルを減らすことができるはずです。
社用車の台数が増えるとその分事故やトラブルも増えますので、定期的に対策を共有して事故を減らしていきましょう。