残業のし過ぎで身体が何かおかしい、精神的に不安定な気がする。
そんな不調を感じる方もいるのではないでしょうか?
身体や頭にまで不調を感じるのは危険なサインです。残業と身体やメンタルには大きな関係があります。
残業をし過ぎるといったいどうなってしまうのでしょうか?
残業で起こりうる弊害
残業しすぎると多くの問題が生じます。
体力や精神健康への影響はもちろんのこと、仕事とプライベートのバランスを崩し、思わぬ弊害を招く原因となり得るのです。
残業しすぎるとどうなるかをまずは考えてみましょう。
疲れが取れない
労働後の休息は体の回復と健康維持に欠かせません。
しかし、残業が常態化すると十分な休息を取ることが困難となり、常に疲労を抱えた状態での勤務が続きます。
睡眠時間が短縮されることで身体は本来の回復力を発揮できず、疲労は蓄積される一方です。
肉体的な症状としては、倦怠感、頭痛、肩こり、胃腸の不調など様々な不具合が現れるでしょう。
精神的にもエネルギー不足を感じ、仕事の効率は下がり、ミスが増えることも考えられます。
ストレスが溜まる
勤務時間が長引くことで気分転換の時間が減りストレスは増大します。
ストレスは心理的な負担となり、イライラや不安感を増幅させる原因となるでしょう。
長期間にわたるストレスへの曝露はメンタルヘルスの問題を引き起こし、うつ病や職場での人間関係の悪化を招くことがあるので注意が必要です。
残業が原因でストレスを感じている人は、早急な対策が必要です。
自分の時間が作れなくなる
残業しすぎると必然的に自分の時間が作れなくなってしまいます。
結果、自身の趣味や家族とのコミュニケーション、自己啓発のための勉強時間などを確保することが難しくなります。
仕事以外の活動が少なくなると、人生が単調になり充実感が薄れるでしょう。
自己実現や生活の質の向上はプライベートな時間を大切にすることから生まれるため、仕事だけに時間を取られる生活は精神衛生上良くありません。
何も考えられなくなる
残業が続くとストレスが溜まり、自分の時間が作れなくなり、考える時間も減ってしまいます。
そこで無理に時間を作ろうとすると睡眠時間を減らすことにもなり、思考力も低下してきます。
思考力の低下は問題解決能力の低下に直結し、仕事の生産性を下げることになります。
また、判断力が鈍り仕事の質が下がるだけでなく、プライベートの決断においても良くない結果を招きかねないのです。
「何も考えたくない」「何も考えられない」というところまできたらかなり末期症状ですので、一旦大きな休息をとったほうがよいかもしれません。
会社がすべてになってしまう
残業を重ねることで会社のことしか考えられない状態に陥りがちです。
社外の活動が減り、稼働時間が大半を占めるため、自分の価値観や世界観が狭まり、仕事に対する依存度が高くなりがちです。
学校の問題や仕事の問題でうつ病になってしまったり、最悪の場合死を意識したりしてしまうのも、会社が全てになってしまっている状態です。
そこまで追い込まれるくらいなら、会社を辞めてもいいし逃げたっていいんです。
世界はもっと広がっていますが、会社がすべてに感じてしまうときはメンタルの不調を疑ったほうがよいかもしれません。
家族との不和
家族がいる方は残業のし過ぎで家族との不和も起こりえます。
癒しの時間であるはずの家族との時間が残業により取れなくなることで、コミュニケーションが不足してきます。
家族も不満を感じたり、自分のストレスが家族に向いてしまうかもしれません。
特に子どもとの時間は遡って作ることはできません。
残業によるすれ違いで離婚する家庭も増えてきていますので、家族のことを考えて残業を減らす工夫も考える必要があります。
頭がおかしくなる
極端な話、過度な残業は精神的な問題を引き起こすことがあり、比喩的な意味ではなく文字通り「頭がおかしくなる」状況に陥ることも考えられます。
睡眠不足やストレス、長時間労働による過度の疲労は、脳機能の乱れを引き起こす可能性があり、それが思考の混乱や感情の不安定につながるのです。
- 疲れが取れない
- ストレスが溜まる
- 自分の時間が作れなくなる
- 何も考えられなくなる
- 会社がすべてになってしまう
- 家族との不和
これらのうちひとつでも当てはまるようであれば、自分の精神状態にも影響を受けているかもしれません。
残業により本当に頭がおかしくなる前にしっかりと対策を立てることが必要です。
残業で頭がおかしくなる前に
残業しながらも肉体的にも精神的にも元気であれば問題ありません。
しかし、残業で不調を感じてきた場合には頭がおかしくなる前に対策を立てましょう。
たかが仕事のことで自分のメンタルを不安定にさせることはありませんよ。
上司に相談する
残業による不調を感じているなら、一番最初にすべきは上司への相談です。
仕事量の飽和・バランスが崩れていることが残業に繋がっているはずです。
上司に相談して仕事量の調整をしてもらうことが解決策の一つといえるでしょう。
理解のある上司であれば、違う人に仕事を回して仕事量の調整をしてくれます。
しかし、現実には何の対策もしてくれない上司がいるのも事実です。
パワハラ・モラハラなど含め、さらに追い詰めてくるような上司であれば相談することが逆効果になることもあります。
相談できないような上司の時点で、その会社で働くこと自体を考え直してもよいかもしれません。
残業をスパッとやめる
自分の働き方次第で残業を減らしたり、やめることができるのであれば思い切った行動をしてもよいでしょう。
私自身も残業をスパッとやめました。
残業しないことを決意し、「今日から定時で帰るから」と宣言して以来、令和元年9月30日より定時帰りを続けています。
- ムダを徹底的に削る
- 自分以外でもできる仕事は誰かにやってもらう
ほとんどのことはこれで解決します。
残業をやめる努力を徹底的に行ってみてください。
転職する
残業で精神的に追い込まれるくらいなら、転職してしまいましょう。
転職は今となっては当たり前のことになっています。
「たかがお金」「たかが仕事」です。
自分の健康状態を崩したり、生死について考えるくらいなら転職してリセットしてしまうのも手です。
転職エージェントや退職代行サービスなどで、後腐れなく退職することも可能です。
残業で頭がおかしくなる前に選択肢として転職も検討してみてはいかがでしょうか。
残業で頭がおかしくなる・・働き過ぎは絶対にやめましょう!まとめ
残業による弊害を改めて確認してみましょう。
残業することで最悪の場合、精神的に不安定になり頭がおかしくなってしまうかもしれません。
身体や心の健康を失う前に上司に相談したり、残業をやめる工夫をしたりして対策を立てましょう。
限界を感じるのであれば転職してしまっても大丈夫です。
自分自身の健康を最優先にして、働き方を考えてみてはいかがでしょうか。