2018年以降「45歳リストラ時代」という言葉がささやかれるようになってきました。
終身雇用制度も崩壊を迎えつつあり、中高年には厳しい時代の変革期が訪れています。
中高年サラリーマンは、45歳リストラ時代を生き残る戦略を考えなければならないときがきています。
45歳リストラ時代とは?
45歳リストラ時代とはどのような意味でしょうか?
時代背景とともに考えてみましょう。
45歳リストラ時代の意味
2018年以降、中高年を対象とした早期希望退職者を募集する企業が増えてきています。
45歳がターゲットなわけではなく、中高年のラインとして45歳~60歳くらいの社員が希望退職のターゲットになっています。
45歳以上となると再就職も難しく、まだまだ家族を支えるのに収入が必要な時期です。
にも関わらず、45歳以上をターゲットにリストラを始める企業が増えているのです。
大企業に入社したら安心の時代ではなくなっています。
中高年でも企業が黒字であっても、中高年がリストラされる可能性がある時代なのです。
終身雇用の時代はもう終わり
2019年にはトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言したことがニュースになりましたね。
日本を代表する大企業でも終身雇用を守るのは難しいのですから、中小企業はなおさらです。
>>正社員の終身雇用はもう終わり?コロナが終身制度崩壊を加速させる
企業が業績が悪化したときに真っ先に取り組むのが固定費の削減です。
このときに1番に取り組むのがリストラであり、お荷物社員の整理です。
終身雇用制度が崩壊しつつある時代に、中高年がリストラ対象となってくる可能性があるのです。
AI化・リモートワークの発展
45歳リストラ時代の背景には、AI化やリモートワークの発展があります。
少子高齢化の時代にAI化は進み、多くの仕事がAIにとって代わりました。
新型コロナウィルスの蔓延により、リモートワークが進み不要な人材があぶり出されています。
このような時代の変化に乗り遅れやすいのが45歳以上の中高年です。
パソコンスキルもそうですし、凝り固まった固定観念もなかなか変えられません。
スキルアップを怠って、時代に乗り遅れた中高年がリストラの対象になっています。
なぜ45歳以上がリストラされるのか
45歳リストラ時代のターゲットは、なぜ45歳以上の中高年なのでしょうか?
それには大きく3つの理由があります。
- ムダに高給取り
- 向上心をなくした社員
- 若い人のほうがスキルが高い
45歳以上がリストラ対象となりやすい理由を解説していきます。
ムダに高給取り
日本企業において減給はほとんどないんですね。
少しずつでも給与は基本的に増えていきます。
ひと昔前までは年齢給や年功序列制度が一般的で、年齢を重ねるごとに給与は増えていきました。
しかし、企業もスキルが変わらない社員に対して、ずっと右肩上がりに給与を上げ続けるわけにはいかなくなっているのです。
結果として会社への貢献度はずっと変わらないのに、高給取りの社員が生まれてしまった現実があります。
そんな高給取りの固定コストが削減対象になっているのです。
向上心をなくした社員
40代くらいになってくると、会社での立ち位置の限界が見えてきます。
優秀な社員には追い抜かれて、どんなにがんばっても役職はあの辺が限界だろう。
そんな現実が見えてくるとやる気をなくしてしまう中高年も少なくありません。
ただ会社の立場で考えると、そんな向上心をなくした社員を雇っていることが悪影響を及ぼすリスクも考えられます。
向上心ややる気を失った社員を優しく面倒を見ていられるほど、企業経営は簡単なものではないんですね。
向上心ややる気をなくした中高年もリストラの対象となってきます。
若い社員のほうがスキルが高い
ものすごいスピードで時代の変化が進んでいます。
この変化の波に乗れない中高年は、若い社員に追い抜かれていきます。
例えば、未だにメールがうまく扱えない中高年の営業マンなども現実的にはいるのです。
「書類はFAXか郵送で」といっている営業マンに、仕事を頼もうとは思いませんよね。
PCが苦手でテレワークができないといっている中高年を会社はまもれませんよね。
同じスキルがあるのであれば、将来性もありスピード感のある若い社員のほうが会社は重宝します。
45歳リストラ時代の生き残り戦略
45歳リストラ時代に生き残る中高年の戦略を考えていきましょう。
戦略は大きく3つです。
- 唯一性の高い人材になる
- 本業以外の収入源を作る
- 転職できる環境も作っておく
解説していきます。
唯一性の高い人材になる
45歳以上となっても会社から必要とされる人材であることが、リストラから自分の身を守ります。
会社への過去の貢献度は意味がありません。
代えの効かない唯一性の高い人材となっていることで、リストラの対象とならないように自分の価値を高めていきましょう。
スペシャリストかゼネラリストか。
自分の進むべき道を決めて、いないと困る存在になることが大切です。
>>スペシャリストとゼネラリスト、どちらを目指すか決めることの重要性。
本業以外の収入源を作る
中高年にして収入源を本業に依存している人は要注意です。
サラリーマンの収入だけでは資産形成は難しいですね。
副業や資産運用といった本業以外の収入源を作っておかないと、お金は常にカツカツでリストラとなったら途方に暮れるほど困ってしまいます。
- 資産運用はよくわからないからやらない
- 副業は禁止されているからやらない
- 時間がないからできない
こんな言い訳をしていると、いざというときに本当に困ってしまいますよ。
>>【2021年最新版!】サラリーマンにおすすめの副業ランキングTOP10!
転職できる環境も作っておく
転職することが当たり前の時代になってきています。
いつでも転職できるような準備だけはしておいたほうがいいですね。
準備をしておけば、突然のリストラにも備えておくことができます。
転職サービスへの登録はいくつかしておくとよいでしょう。
特にスカウト求人がくるような転職サービスは、ステップアップとなる求人情報も見込めます。
今すぐ転職を考えていなくても準備はしておくに越したことはありません。
45歳リストラ時代の生き残り戦略 まとめ
45歳リストラ時代は他人事ではありません。
少子高齢化の進む日本において、今後さらに深刻になっていく問題です。
ここで今の仕事に依存している方は要注意です。
- 唯一性の高い人材になる
- 本業以外の収入源を作る
- 転職できる環境も作っておく
45歳リストラ時代を生き残る戦略をしっかり立てて、いざというときに困らないように準備していきましょう。