Buildee(ビルディー)労務安全とは?協力会社目線で見るメリット・デメリット

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建設業界

施工体制台帳、労務安全書類、グリーンサイト。

協力会社には面倒な書類の山が増えるので嫌な仕事ですよね。

そこに新しく登場したのが「Buildee(ビルディー)労務安全」です。

労務安全書類を協力会社は無料で作成できる新サービスなわけですが、実際の使い勝手や評判はどうなのでしょうか?

協力会社から見るBuildee労務安全のメリットとデメリットを解説します。

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Buildee(ビルディー)とは?

>>Buildee公式ページ

Buildee(ビルディー)とは建設現場における施工管理を円滑にするためのサービスです。

面倒な労務安全書類等を元請けと協力会社がWeb上で一元管理することができます。

これまでは紙ベースで作成が必要だったグリーンファイルが、グリーンサイトの登場によってWebで管理できるようになりましたが、Buildeeでもできるようになりました。

グリーンサイトとのすみ分けはどうなるのかを含めて解説していきます。

運営会社と沿革

Buildee(ビルディー)の運営会社は株式会社イーリバースドットコムです。

もともとは電子マニフェストや産廃処理契約サービスを行っていた会社のようですね。

Bulideeのサービス提供は2017年4月から始まり、2019年5月にCCUS(建設キャリアアップシステム)と連携し始めました。

導入企業者数270社、導入現場数11,000を超えるサービスとなっています。

Buldeeのサービス内容

Buldeeは大きく3つのサービスに分類されます。

Buildee3つのサービス
  • Buildee調整会議
  • Buildee入退場管理
  • Buildee労務安全

それぞれのサービス内容について解説していきます。

Buildee調整会議

Buldee調整会議とは建設現場での作業効率化を支援するサービスです。

Builidee調整会議でできること
  • 作業予定・実績の管理
  • 重機等の予定の管理
  • 現場配置計画図の作成・共有
  • 安全巡視記録・各種連絡
  • 調整会議の運営支援
  • 日誌・KYの各種帳簿印刷
  • 揚重機・機材のCo2排出量算出
  • LINEワークスとの連携

元請業者はBuildeeを利用することで工事施工に伴う書類を一元管理することが可能になります。

Buildee入退場管理

Buldee入退場管理はCCUS(建設キャリアップシステム)と連携し、AIによる顔認証で入退場を管理することができます。

CCUSについて詳しくは>>CCUSとは?対象職種は?協力会社の立場でわかりやすく解説しますをご覧ください。

これまでCCUSに登録していても、カードリーダーを通すのを面倒がっていた職人も、顔認証システムにより入退場を管理することができます。

検温機能も付属することができるので健康状態の確認にも利用できます。

Buldee労務安全

Buldee労務安全はこれまで紙で作成していた労務安全書類をWeb上で管理できるサービスです。

  • 協力業者が事業者として要件を満たしているか
  • 必要な許可を取っているか
  • 適切に社会保険に加入しているか
  • 作業員は適切な技能や経験を有しているか
  • 健康状態は問題ないか

このように協力会社の労務安全書類を一元管理することができます。

同様のサービスにはグリーンサイトがあります。

グリーンサイトについて詳しくは>>グリーンサイトのメリット・デメリット|使い方がよくわからない声多数をご覧ください。

Buildee労務安全の料金

Buildee労務安全の費用は協力会社無料となります。

協力会社にまで負担を強いるグリーンサイトに対し、Buldeeは協力会社に優しいサービスといえますね。

元請業者もBuildee調整会議を利用することで、Bulidee労務安全は月額現場ごと月額6,000円のみで利用可能になります。

↓Buildee調整会議の料金はこちら。

Buldee調整会議自体が非常に使いやすいサービスであること、労務安全や入退場管理まで一元管理して協力会社への負担が少ないことから、切り替える元請業者が増えてきています。

Buildee(ビルディー)労務安全のメリット

Buldeeのメリットにはどのうようなことがあるでしょうか?

協力会社からみたBuldeeのメリットを紹介します。

協力会社無料!!

協力会社が無料で利用できることは最大のメリットですね。

悪評高いグリーンサイトは協力会社にも負担を強いります。

それもなかなか高額なうえ、加入しないと元請け業者から仕事をもらえない場合もあるんですね。

グリーンサイトへの加入を検討中だった協力会社も安心して利用できます。

グリーンサイトから切り替えているゼネコンも増えてきているのは、協力会社にとってはメリットといえるでしょう。

一度登録したら手間が減る

Buildeeは一度会社情報や作業員情報を登録してしまえば、いちいち安全書類を入力する必要がなくなります。

紙で印刷したり、作業員情報をいちいち顧客の様式に入力したりしなくてよいので大きな省力化となります。

グリーンサイトも一度入力さえしてしまえば手間が減るのは同じです。

Web上で一度初期設定をしてしまえば、作業は大幅に楽になります。

元請業者もグリーンサイトから切り替えれば得

元請業者もまたBuldeeで一元管理すると、調整会議やCCUSとの連動が利用できて便利です。

また、協力会社に有料のグリーンサイトを斡旋することは、元請業者としても苦しい側面があったはずです。

グリーンサイトとBuldee両方を利用するのでは、基本料金などが多重でかかってしまうので負担が大きくなります。

ある程度の規模のゼネコンは、グリーンサイトかBuildeeかどちらかを選択する流れになってきています。

グリーンサイトからBuildeeに切り替えている元請業者も増えてきていますね。

Buildee(ビルディー)労務安全のデメリット

Bulideeは協力会社にとって無料であることは大きなメリットでしたが、デメリットはあるのでしょうか?

Buldeeのデメリットも解説します。

まだまだ利用業者が少ない

グリーンサイトの元請登録業者が300社程度、Buildeeは270社程度です。

ですから、まだまだBuildeeの利用業者数が少ないといえます。

利用業者数が少ないということは登録しても、結局紙ベースで提出が必要だったり、グリーンサイトでしか提出ができなかったりするということです。

このように電子上の労務安全サービスが乱立すると、それはそれで面倒なのも事実です。

また初期入力が必要

グリーンサイトの初期入力は非常に面倒ですが、同様にBuildeeの初期入力も非常に面倒です。

技術者全員の名簿を打ち込むだけでも相当の労力が必要ですからね。

一度入力してしまえば手間が少ないとしても、最初の入力は大変です。

グリーンサイトがそのまま転用できれば楽なのですが、ライバルサービスですからそうもいきません。

労務安全書類は書き方が難しい書類も多いので、また初期入力しないといけないことはデメリットといえるでしょう。

グリーンサイト利用業者がある限り負担が必要

グリーンサイトだけを利用している企業がある限り、なかなかグリーンサイトを解約するのは難しいのが実情です。

結局グリーンサイトもBuldeeも登録しなければならないので、結局手間だけが増えています。

すでにグリーンサイトへの登録をしてしまった協力会社としては、安全書類は統一してほしいのが本音です。

ただ、現在グリーンサイトへの登録をしていなかった協力会社にとっては、デメリットよりもメリットが大きいといえそうです。

まとめ:Buildeeは協力会社にとって無料だが手間は増える

結論、Buildeeは協力会社にとって無料であることは大きなメリットです。

一度入力さえしてしまえば、簡単に安全書類の処理をすることができます。

ただし、利用企業がまだまだ少ないのでBuildee労務安全で処理できない会社はグリーンサイトか紙による提出が必要になります。

システムが統一されない限り、手間だけが増えていく安全書類に協力会社は辟易しています。

Buildeeへの切り替えをする会社が増えれば、大きく変わる可能性もありますので今後に期待しましょう。

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