つみたてNISAは長期的な運用が魅力の資産運用ですが、「基準価額下落のお知らせ」の通知に不安になってしまったという方も少なくないでしょう。
新型コロナウィルスの影響で世界的な株価下落が起こってきています。
大きく下落したつみたてNISAですが、このまま継続すべきなのか考えてみましょう。
つみたてNISAの仕組みと下落の理由
つみたてNISAは投資信託などの運用商品を非課税で運用できます。
しかし、選択した運用商品が下落すれば、含み損が発生する可能性もあります。
新型コロナウィルスの影響で2020年2月から株価に影響が出始め、世界的に大幅な下落が発生しています。
つみたてNISAの仕組みと下落の理由を確認してみましょう。
つみたてNISAとは
つみたてNISA(積立NISA)といえば、政府お墨付きの優良な非課税制度で長期的な運用に適しています。
NISA(ニーサ)とは少額投資非課税制度の略です。
通常、運用益の20.0%は課税されるのですが、この運用益が非課税になります。
初心者やサラリーマンに適した資産運用で、特につみたてNISAは年間40万円、20年間で800万円まで運用が可能です。
>>つみたてNISAが初心者に適している7つの理由。初めての資産運用を始めてみよう!
つみたてNISA下落は新型コロナウィルスの影響
新型コロナウィルスの世界的な流行に伴い、2020年2月末時点で株価は大幅な下落となりました。
NYダウ平均株価は2020年2月28日時点で、週間ベースで3583.05ドルと過去最大の下げ幅を記録しています。
また、2020年3月12日にはNYダウ平均株価2352ドル安と1日の下げ幅が過去最大を記録しました。
日経平均株価も連動するように下落傾向がみられています。
投資信託も様々な商品がありますが、先進国株式、全米株式、日本株式などは連動して大幅に基準価額下落となっています。
つみたてNISAの下落はいつまで続くのか?
つみたてNISAの下落はいつまで続くのか?
少なくとも新型コロナウィルスの問題が、世界的な解決となるまでは不安定な相場が続きそうです。
新型コロナウィルスの特効薬や予防薬が開発されたというような、明るい情報が出ない限り大きく株価を戻すことは難しいかもしれません。
つみたてNISAはまだまだ下落する可能性もあります。
つみたてNISA 基準価額下落のお知らせ
【基準価額下落のお知らせ】
通知で確認されるこのお知らせに不安になった人も少なくないでしょう。
基準価額下落のお知らせ
「基準価額下落のお知らせ」の通知は、5.0%以上1日に下落したファンドについて通知されます。
※すべてのファンドに適用されるものではありません。
投資信託などのファンドは一般的に株式投資よりも上げ下げの幅は小さいといえます。
5.0%以上というと大きな変化です。
投資信託や株式投資ではあれば、損失が膨らまないように売却することも選択するラインであるといえます。
つみたてNISAの運用における下落状況
2020年3月時点のつみたてNISA(ニーサ)の運用成績を確認してみましょう。
2018年1月より運用開始。
毎月33,320円、年399,840円の積立です。
つみたてNISAの運用成績
投資信託株式合計847,293円
運用益+14,293円 (前月比ー71,203円 )
運用利回り+1.6%(前月比-7.7%)
前月比でみると大きく下げています。
そして、2020年3月13日時点ではさらに下げています。
たった1か月で-170,592円も値を下げています。
下落相場はいつまで続くのか不安になりますね。
下落してもつみたてNISAは継続すべき?
つみたてNISAは長期的な運用を目的としています。
20年にわたり継続的に積み立てることで複利により、運用益は確保できるものと考えています。
当然一時的な下落は様々な要因で発生します。
これからも下落相場は続くかもしれません。
しかし、簡単にポジションを外すと複利の力は活かせなくなります。
リスクを減らすためには分散投資です。
債権やリートへの分散がされていない場合は、さらに下落幅は大きいかもしれません。
それでも、つみたてNISAは株式で投機的な売買益を目指す運用ではありませんので、あまり動かすのは得策とはいえないでしょう。
つみたてNISA下落 まとめ
株式市場は新型コロナウィルスの影響で大幅な下落相場となっています。
つみたてNISAを運用してきた方は「基準価額下落のお知らせ」の通知で不安を感じているかもしれません。
ここで、急激な下落に不安を感じても、つみたてNISAは中長期的な運用商品です。
長い目で見れば複利の力が見込めますし、つみたてNISAは年間の積立上限もあります。
運用をやめてしまうと積立による複利の効果が消えてしまいますので焦らないようにしましょう。
これからつみたてNISAなどの運用を考えている方は、スタートのタイミングは見計らってもよいかもしれませんね。
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