念願叶って中間管理職に出世。しかし、中間管理職は会社と部下との板挟みで大変な役職です。
ここでついつい会社の愚痴を言いたくなるかもしれませんが、グッと堪えなければなりません。
それは何故なのか?
説明していきたいと思います。
中間管理職の立場
会社寄りの立場
中間管理職は会社側の立場に変わったと考えなければさらに先には進めません。
一般職から管理職になると下記のような変化が起こります。
特に今まで会社の愚痴を上司や同僚にぶつけていたかもしれませんが、自分が解決しなければならない立場となります。
また会社からの指示を部下に伝達し、部下の実行を管理しなければなりません。
それがどんなにハードルが高くとも、嫌な内容であってもです。
⇩管理職の役割に関する記事はこちら
部下の意見も聞く立場
会社の課題の解決が役割であるため、部下の意見の吸い上げは重要な仕事です。
今までは部下や同僚と一緒に上司や会社への愚痴を言っていたかもしれません。
中間管理職になると部下と一緒に意見を言う立場から、意見を吸い上げて改善していく役割を担うことになります。
もう部下や同僚と同じように意見を言っていればよいわけではないんですね。
部下の意見を聞くことで働きやすい環境づくりを考えるのです。
会社の愚痴を言ってはいけない理由
会社に対する不満や愚痴。
これは中間管理職に昇進しても持っているはずです。
しかし、これは直接口に出してはいけません。
⇩これらの不満や愚痴は代弁してもらいましょう。
それでは会社への愚痴を言ってはいけない理由を確認していきましょう。
問題解決力が身につかない
「どうせ会社は何もしてくれない」
「どうせ問題の解決をしてくれない」
と愚痴をこぼしていても何も解決しません。
部下と会社の間に立ち、その問題解決をしていくのが中間管理職の仕事です。
会社に対しての諦めの気持ちで取り組んでいたのでは問題解決力はつきません。
愚痴を言わずに解決に向けて取り組むことで、問題解決力を身につけたいところです。
部下が共感しモチベーションが下がる
上司が率先して会社の愚痴を言ったり、一緒になって愚痴を言ったりしていると、部下はその愚痴に共感してしまいます。
「どうせ会社は」という感情も増幅してしまうでしょう。
しかも上司ですら同じ感情を持っていると思えば、自分がその立場になった時も同じように思うだろうとがっかりするはずです。
また、愚痴を言葉に出すと自分の耳で聞き共感してしまうので、自身のモチベーションも下がってしまうはずです。
部下との会話で部下のモチベーションを上げるのが管理職の役目であるはずですよ。
⇩合わせて読みたい!部下のモチベーションを上げるための記事
上司からの信頼を失う
会社側の立場に立てる人材として中間管理職として抜擢したのに、会社に批判的な愚痴を言っていると分かれば上司の信頼を失います。
上司がいないところで会社への不満や愚痴を言っていたとしても、まわりまわって上司の耳には入ってくるものです。
もう一度言います。
会社への不満や愚痴を言っているといずれ上司の耳にも入ってしまいます。
会社側の立場で、会社の意思を汲み、会社を守る
それが会社からは求められるのです。
部下の信頼を失う
部下たちがこぼす会社への不満や愚痴は解決してほしいことです。
これを聞いて解決させていく上司に憧れますし、信頼感を持つはずです。
しかし、一緒になって愚痴を言っている上司をみれば、
「ああ、この人はこの問題を解決する気がないんだな」
「責任感がないから人のせいにしそうだな」
と部下からの信頼を失ってしまいます。
会社の愚痴を楽しく話しているつもりでも、部下は違った視点で見ているかもしれませんよ。
⇩こんな上司は嫌だ!無能なダメ上司に関する記事!
出世できなくなる
中間管理職を評価するのはそれなりの役職者のはずです。
それなりの役職をもった上司が評価してくれなくなれば、そこから先に進めなくなってしまいます。
このような評価は経営陣にまで伝わってきます。
会社に対して批判的であるということが伝わっていくとさらなる出世が難しくなってきます。
会社への愚痴を話していただけで自分の評価を下げる結果となっているんですね。
まとめ
中間管理職は会社側の立場に立つことが求められています。
一般職であった頃と同じように会社の愚痴を言っていては、多くのデメリットが発生してくるのです。
自分の意にそぐわないことであっても、会社に意見が通らなくても、腐らずに建設的に取り組む中間管理職が、会社からも部下からも評価されるはずです。
まずは、部下が会社への愚痴を話していたとしても乗っからないようにしましょう。
それだけでデメリットからは回避できます。
そして、その部下の愚痴を解決させていくことを考えていくと、もっと良い組織作りができると思います。