残業=無能とする縮図が一部生まれています。
「同じ量であっても自分であればそんなに残業しなくても捌けるのに」
自分ができるのだから部下もできるはず。
できないで残業するのは無能と評価することがあります。
でも、よく考えてみてください。
その無能と評する部下を育てられないのは上司の責任かもしれません。
残業しなくても一定の成果を上げられるシステムを作るのが上司の役目でもあるはずです。
残業する人が無能といわれる理由
残業する人が無能と言われるのには理由があります。
その背景を確認してみましょう。
一定数本当に無能な人がいる
残業する人の中には一定数本当に無能な人がいます。
本当に無能な人とはどんな人でしょうか?
こんな人達は残業する無能な人たちです。
共通することは帰りたいけど帰れないわけではなく、自己都合で残業していることです。
一部の無能な人たちが残業=無能の縮図を作ってしまっています。
>>サービス残業は自主的に行ってもダメ?会社と社員の主張の違い
残業しないでできる人との比較
同じ仕事量であっても残業しないで帰れる人と、残業しなければ帰れない人がいます。
同一労働同一賃金制度が今後施行されますが、同じ給料であれば時間がかかっているほうがコスパが悪いですよね。
このコスパの悪さを残業=無能と評価されてしまうことがあるのです。
どうしてもできる人基準に評価は合わせられてきてしまうものです。
自分の経験との比較
評価者である上司も、同じ仕事を経験してきているはずです。
その自身の経験則と比較をすると、残業する部下は仕事が遅いという評価になってしまいます。
ただし、今上司としての地位にあるのはそれらの仕事ができたからです。
できる自分との比較をして、できずに残業する部下を無能だと思ってしまうのです。
無能ではないのに残業する人とは
帰るつもりがない本当に無能な人はさておき、実際には残業をしたくないのに強いられている人がいます。
それは仕事量の飽和です。
1人に対する仕事量が多すぎて、残業しなければ捌けない状態の人がいます。
労働基準法において1日の労働時間は定められています。
1日8時間、週40時間を原則としているのに対し、標準で1日12時間程度かかる仕事量を与えられたらどうでしょう?
これは労働基準法で定められており、残業時間も36協定で取り決められた時間が限度までです。
>>36協定を簡単にわかりやすく要点だけ解説します:2019法改正
飽和した時間は残業するしかありません。
翌日に持ち越せば翌日にしわ寄せがくる。
それを予防するために多くの人が残業しています。
この場合、問題となるのはシステムです。
残業する人が無能なわけではなく、システムを作れない会社や上司の問題なのです。
仕事の遅い社員を一定水準まで引き上げるシステム作りができない会社や上司の問題なのです。
残業=無能を開放するシステムを作れ!
残業=無能は必ずしも成立しません。
これを踏まえて改善策を考えていきます。
システムを作れない上司が無能
- 適切な仕事量を配分する
- 時間を短縮する仕組み作り
- 仕事が遅い人の生産性を高める
これらは上司の仕事です。
早く帰りたいと思っている部下の残業を、改善できない上司はシステムが作れない上司です。
特にこのシステムエラーを解消しようとも考えていない上司が本当の無能です。
上司自身が残業して、部下をも帰りにくくしているような上司は特に目も当てられません。
今すぐシステムを作ることを考えなければなりません。
>>残業しない部下に育てよう!残業するほど生産性の悪い部下になる理由とは?
残業する部下だけで残すな
いくらシステムを作っても、環境によって人はながされてしまいます。
無能な残業する部下だけで会社に残っている環境は最悪です。
自らで慰め合い、愚痴を言い合い、生産性を下げていきます。
モチベーションを下げて、さらに悪い影響が発生しますのでやめさせなければなりません。
このような場合、決まって同じメンバーで残業しているはずです。
誰かが早く帰れば分解していきます。
少しずつ引きはがして残業する部下だけで残っている状態を解消しましょう。
朝型に変えろ
残業は疲れている状態で仕事を行っているので生産性が低下しています。
今日中にという仕事の多くは翌朝でも大丈夫です。
どうせ残業するにしても、早朝出勤して捌いたほうが生産性は高まります。
早朝の生産性を味わうと残業はできなくなります。
そのためには上司自らが朝型に変えることも大切です。
朝型生活に切り替えさせると残業はかなり減るはずですよ。
>>朝活のメリットと効果とは?自ら継続することで検証してみた
残業=無能? まとめ
残業する人は無能という考えは一部当てはまる人がいるので、全員がそうだと考えがちですが違います。
早く帰りたいのに帰れないというジレンマが多くを占めています。
このシステムエラーを解消するのが会社や上司の仕事です。
解消しようともしない無能な上司とならないように、問題点を改善するシステム作りを考えていきましょう。
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