鈍感力(どんかんりょく)
営業マンにとって鈍感力は感情を一定にして、平常心でいるために必要な力です。
クレームなど嫌な仕事への対応、難しい人間関係。
嫌な気持ちになったり、ネガティブな感情が湧いてきてしまうこともあるでしょう。
そんなときに必要な鈍感力は鍛えられます。
鈍感力の鍛え方5選について紹介しましょう。
鈍感力とは?
鈍感力とはどんな意味でしょうか?
クレームに対する鈍感力、人間関係における鈍感力について確認してみましょう。
鈍感力とは?
鈍感力とは造語です。
遅い、鈍いといったマイナスの印象のある「鈍感」の言葉。
しかし、現代使われる「鈍感力」の意味合いとしては、クレームや人間関係の悩みに過敏にマイナスな感情を生まない。
ポジティブで気しない、気にならないでいられるような力を意味してみます。
マイナスな感情が生み出されそうな場面で、マイナスな感情すら生みださない。
そんな鈍感力は鍛えることが可能なのです。
クレームに対する鈍感力
顧客への対応窓口である営業マン。
クレーム対応をする場面も多くなります。
感情的になっている顧客と話すことで、マイナスの感情が生まれることも多い仕事です。
ここで必要な鈍感力は相手の怒りや厳しい言葉に対して、自分の感情はマイナスの感情を生み出さないでいられるような力です。
どれだけ相手が感情的でも自分は冷静でいられるようにする力です。
この鈍感力がある営業マンは強いですね。
人間関係における鈍感力
営業マンは多くの人と接する仕事です。
対顧客だけでなく対社内の人間関係も含め、悩みのほとんどは人間関係にあるかもしれません。
上司からのキツイ言葉、お局様の陰口など人間関係に敏感で、精神的に参ってしまう方も少なくありません。
退職の理由が人間関係にある方もたくさんいますね。
ここでいう人間関係の鈍感力は怒られても嫌なことを言われても、マイナスな感情を生み出さないでいる力といえるかもしれません。
いちいちその言葉に過敏に反応せず、うまく聞き流したりすることができるかが鈍感力です。
>>お局様の対処法5選!職場にいる嫌なお局様の特徴と上手な付き合い方
クレームに対する鈍感力の鍛え方
クレームに対する鈍感力はどのように鍛えたらよいでしょうか?
大きく3つご紹介します。
- 成長させるチャンスと考える
- ベクトルを現在と未来に向ける
- 自分を客観視する
鈍感力の鍛え方を考えてみましょう。
成長させるチャンスと考える
鈍感力を鍛えるにはクレームや人間関係の悩みを、自分を成長させるチャンスと考えてみるとよいかもしれません。
うまく乗り越えた先に成長した自分がいるはずです。
どうやったらうまくやれるかを考えて行動した経験は、必ず自分を成長させます。
失敗やトラブルこそ自分を成長させるチャンスと考えておくと、悪い方向に考えずに問題と向き合う力がついてきます。
ベクトルを現在と未来に向ける
クレームや人間関係の問題点をみると、過去の失敗やこじれた原因について考えてしまいます。
過去に目を向けると後悔したり、マイナスの感情が生まれやすくなります。
あくまでも大事なのは現在と未来です。
過去にベクトルを向けても問題は解決しません。
課題を見つけるために過去に目を向けたら現在何をすべきか?今後どう対策すれば同じことが起きないか?
ベクトルは現在と未来に向ける癖づけをするとよいでしょう。
自分を客観視する
クレームに対するとき自分を人形や俳優だと考えてみましょう。
自分を演じて客観視して対応すると、嫌なことを言われても無茶を言われてもドライにいられます。
文句を言われているのは自分を演じている人形や俳優です。
客観視する練習をしていると、クレーム対応で嫌な気分になることは減ってくるはずです。
気持ちが常にドライでいられるようになってくると、鈍感力が鍛えられている証拠です。
人間関係に対する鈍感力の鍛え方
人間関係は多くの人の悩みのタネですね。
人間関係の鈍感力の鍛え方をご紹介します。
- 期待をしすぎない
- 自分から人を嫌いにならない
- 勝手に嫌う人は放っておく
ここで鈍感力を鍛えられると非常に強くなります。
期待をしすぎない
期待しすぎるからこそ、期待を裏切られたときに大きなマイナスの感情が生まれます。
- ・陰で自分の悪口をいっていた
- ・傷つくことをいってきた
- ・人間性を攻撃してきた
良い人だと思っていればいるほど、言わないだろうと思っていればいるほど、マイナスな感情は大きくなります。
最初から人に期待しすぎないようにすることで、マイナスな感情は抑制できます。
鈍感力は期待しすぎないことを意識することでも鍛えられるといえそうです。
>>アンガーマネジメントの方法。イライラと怒りをコントロールしよう!
自分から人を嫌いにならない
最初から自分のことを嫌いになる人はそうそういないはずです。
自分から人を嫌いにならない限り、勝手に自分が嫌われることはほとんどないと考えておくとよいでしょう。
相手の嫌な部分が見えても、自分を嫌って言っているわけではないと思えば、ほとんどのことはスルーできるはずです。
そもそも自分にほとんどの人は興味を持っていません。
そう考えると相手が自分のことを嫌っているのではないか?
悪口を言っているのではないか?
このような不安を持たないでいられる力となるはずです。
勝手に自分を嫌う人は放っておく
世の中には相手のことを嫌っていなくても、嫌ってきたり攻撃的な態度を取る人が一定数います。
ただ、そんな人はレアですので放っておくようにしましょう。
一方的に嫌ってくる人の周りには同じような人しか集まりません。
そんな人たちと無理に仲良くしようとする必要もないのです。
逆に、一方的に嫌ってくる人のことは周りのみんなも嫌っています。
勝手に自分を嫌う人は周りからも嫌われている人だと考えると、その人との関りには鈍感に対応できるはずですよ。
営業に必要な鈍感力の鍛え方 まとめ
営業マンはクレームや人間関係に大きく関わる仕事です。
そのため、ポジティブで気しない、気にならないでいられるような鈍感力を持てると強いですね。
クレームに対しての鈍感力の鍛え方
- 成長させるチャンスと考える
- ベクトルを現在と未来に向ける
- 自分を客観視する
人間関係に対する鈍感力の鍛え方
- 期待をしすぎない
- 自分から人を嫌いにならない
- 勝手に嫌う人は放っておく
このような考え方をもって、対応していると徐々に気にならなくなってくるはずです。
鈍感力は鍛えられます。
あえて鈍感でいる力を身に付けて、マイナスの感情が生まれないようにしていきましょう。