「仕事を捨てる」この感覚を持っていないと、成長することはなかなかできません。
同じ仕事をし続けていも成長はできないのです。
ムダな仕事、デキるようになった仕事を捨てることで人は成長していきます。
そこで、仕事を捨てる効果と正しい仕事の捨て方を解説します。
仕事を捨てるとは?
なんでもかんでも仕事を受けていたのではパンクしてしまいますし、同じ仕事をし続けても成長はできません。
新しい仕事や重要な仕事に力を入れるには仕事を捨てることが必要なのです。
そのために必要な「仕事を捨てる」とはどのようなことかを整理してみましょう。
誰にでもできる仕事をしない
成長していくためには新しい仕事をどんどん取り入れていくことが大切です。
同じ仕事をし続けたところでそこに成長はありません。
入力作業や梱包作業などのように、パートさんや事務社員などでできるような仕事に時間を費やしているなら要注意です。
人がいないなら採用すべきですし、人がいるなら任せるべきです。
誰にでもできる仕事からまずは捨てましょう。
できるようになった仕事を部下に回す
管理職が一般社員で行うような仕事をし続けている場合も見直しが必要です。
できるようになった仕事を部下に回していくことが、管理職にとって仕事を捨てることです。
新しい事業の開拓や仕組み作りは管理職が行うべきです。
しかし、その仕事のノウハウを吸収し、できるようになった仕事は部下に回してしまいましょう。
管理職がつかんだノウハウを部下に提供することで、組織の成長はスピードアップします。
仕事を選別する
何でもかんでも引き受けてしまうとムダな仕事をしていることがあります。
ムダな仕事をすることほどムダな時間はありません。
その仕事にはどんな目的があって、どんな利益を生み出すのか?
よく整理して考えてみると、上司から指示された仕事であってもムダな仕事であることもあり得ます。
仕事を捨てることは仕事を選別することでもあります。
重要な仕事は何なのか、どこに力を注ぐべきなのかを考えたときに、支障となる仕事は切り捨ててしまうことも大切です。
仕事を捨てる効果
仕事を捨てる考えを持ち、行動することでどのような効果が期待できるでしょうか。
仕事を捨てる効果について考えてみましょう。
考える時間を作れる
仕事を捨てることで生まれる時間。
この時間と余裕こそが仕事をする上で重要です。
与えられる仕事が多すぎて、思考停止になることが最も避けたいことです。
思考停止となりただ目の前の仕事をこなしているだけでは、成長することはできないからです。
仕事を捨てることで考える時間を持つ余裕がある人ほど、どんどん大きな仕事を行っていけるのです。
重要な仕事に集中できる
仕事を捨てて考える時間を持てると、自分にとって重要な仕事が何か見えてきます。
パレートの法則をご存じでしょうか?
経済において、全体の数値の大部分は全体を構成するうち、8割はムダな仕事で残りの2割が重要な要素であるという理論です。
80:20の法則ともいわれています。
2割の重要な仕事に対して、どれだけ時間と労力をつぎ込めるかが大事なポイントです。
そのために仕事を捨てて時間を作ることが必要なのです。
⇩「エッセンシャル思考」は参考になりますよ。
ムダな仕事がなくなる
仕事を捨てる・重要な仕事にコミットするという流れを作っていけると、ムダな仕事がなくなってきます。
仕事の選別をすることができるようになってくると、上司からのムダな仕事の依頼をうまく避けるようにもなってきます。
生産性の高い社員には、上司からのムダな仕事の依頼も少なくなってくるはずです。
仕事を捨てることで考える時間が生まれ、重要な仕事にコミットし、ムダな仕事がなくなる。
この好循環を作り上げることを目指しましょう。
ムダな仕事の捨て方
ムダな仕事を捨てる効果は理解できていても、実際に仕事を捨てることは難しいのが現実です。
ここで、仕事を捨てる方法をご紹介します。
一定期間で1つ捨てる
1年に1つ、半年に1つなど一定期間に1つ仕事を捨てることを決めておくと捨てやすいですね。
一定期間で自分の抱えている仕事をリスト化してみて、捨てる仕事を検討してみてください。
リスト化してみると、これ以上続けても成長しない仕事がみえてくるはずです。
成長しないと考えらる仕事はスパッと捨ててしまいましょう。
その仕事を捨てることで考える時間が生まれ、新しいことにチャレンジする時間が生まれます。
時間で区切って考えることは1つの手段です。
できるようになった仕事を捨てる
仕事を捨てるときはできるようになった仕事から捨てていくことです。
新しいチャレンジも経験していくうちにノウハウをつかめて、その仕事はできるようになってきます。
しかし、できるようになった仕事をいつまでも続けていても成長できません。
この仕事はもうできるようになったなと思った瞬間に、見切りをつけて部下に引継ぐことを検討しましょう。
ムダな仕事を受けない
仕事を捨てるというより、最初から仕事を引き受けないことも選択肢です。
上司の思い付きでムダと思われるような仕事を押し付けれれそうになることもあるでしょう。
ここで、その仕事の目的が何か、どんな利益が生まれるのかを確認してから引き受けたいところです。
上司からの指示なので断ることが難しいこともありますが、ムダな仕事を受ける方がデメリットも大きいのです。
ムダな仕事を引き受けないことも仕事を捨てることですので、仕事を選別する考える時間を持つようにしましょう。
仕事を捨てる効果 まとめ
新しいチャレンジをする、自分を成長させるために「仕事を捨てる」という感覚は持っておきたいですね。
仕事を捨てる効果をもう一度整理しておきます。
- 考える時間を作れる
- 重要な仕事に集中できる
- ムダな仕事がなくなる
仕事を捨てることでこれらの効果が生まれますので、サイクルを回して好循環を作っていきましょう。