人は大きく分類すると「有能な怠け者」「有能な働き者」「無能な怠け者」「無能な働き者」に分けられるといわれています。
この中で最も会社で困る存在が「無能な働き者」です。
一見「無能な怠け者」のほうがダメそうに感じますが、「無能な働き者」のほうが大変なのです。
そこで、無能な働き者診断のそれぞれのタイプについて解説します。
自分がどのタイプに当てはまるか?
そして、仕事を増やす無能な働き者はどんな特徴があり、どのように対処したらよいのかを解説します。
無能な働き者診断とは?
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「無能な働き者診断」とは軍人のゼ―クトの組織論が基になっています。
それぞれのタイプの特徴から、自分がどこに分類されているか確認してみましょう。
有能な怠け者タイプ
「有能な怠け者は指揮官にせよ」
会社における有能な怠け者は経営者タイプです。
ムダや自分が動くことを嫌うので、人に指示をして動かすことで最大の成果を得ようとします。
部下に任せることで失敗しても部下の成長に繋がるのであれば、組織にとってプラスであると考えることができます。
利害得失を考えて大局を読み、最小コストで最大限の成果を上げることを是とします。
人に任せてうまくやってる人は有能な怠け者タイプといえるでしょう。
有能な働き者タイプ
「有能な働き者は参謀に向いている」
会社における有能な働き者は秘書やサポート役タイプです。
有能なので自分で何でもやってしまいます。
営業マンでいえば、自分一人で何でもできてトップセールスを上げるのも優秀な働き者タイプにいますね。
一部では有能な働き者タイプは中間管理職に向いているとされていますが、自分で何でもやってしまうと部下が育成できません。
実際の現場では中間管理職も「優秀な怠け者タイプ」が向いていることが多いですね。
個人プレーが得意な人が優秀な働き者タイプといえそうです。
無能な怠け者タイプ
「無能な怠け者は連絡将校か下級兵士は務まるだろう」
多くのサラリーマンがここに属します。
指示されたことはちゃんとやるけれど、指示されなければ自分で考えて行動はしないタイプです。
怒られたくないので上司からの指示にはきちんと従います。
その分指示されないことは積極的にやらないので、ミスが少ない分成長性も乏しいのが難点です。
管理職からすると、指示することをちゃんとやってくれる人は重宝するんですけどね。
無能な働き者タイプ
「無能な働き者は銃殺するしかない」
会社で最も困るのが「無能な働き者タイプ」です。
知識もなく適切な判断ができないのに、自分で間違った判断をして周りに迷惑をかけます。
無能な働き者が頑張れば頑張るほど、トラブルが増えて仕事が増えます。
戦場においてよかれと思って大声で突撃して、周りに居場所がバレてしまって全滅してしまうタイプです。
無能な働き者によって組織が崩壊することもあるので、最も要注意人物といえるでしょう。
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無能な働き者はなぜ仕事を増やすのか?
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無能な働き者はなぜ仕事を増やすのでしょうか?
無能な働き者の特徴を踏まえて考えてみましょう。
自分で判断するから
無能な働き者は知識もないのに自分で判断します。
上司から「請求処理を先にしなさい」と指示されても、(先に客先に連絡したほうがいいだろう)と考えて勝手に行動します。
上司からすると指示を無視しているように見えるんですね。
指示を無視して別のことをしているので、報告もないし遅いわけです。
仕事において報連相ができないのは致命的で、ほとんどの問題は報連相からきています。
間違った自己判断で行動すると、報連相の質が著しく悪くなってしまうのです。
プライドが高いから
無能な働き者は「自分は仕事ができる」と解釈していることも多いのが厄介です。
そんなプライドが邪魔をして、自己判断しているケースも多いですね。
上司は「請求処理を先に」といっているけど、「客先への連絡が先だ」と自分の判断を優先させます。
上司の指示は客先への連絡も織り込み済だとしても、プライドから自己判断を優先してしまうのでしょう。
同じミスを繰り返すから
無能な働き者は何度指示しても自分の判断を優先します。
この本質はなかなか直すことができないんですね。
そのため、同じミスを繰り返して何度も怒られることになります。
同じミスを繰り返されると会社としては困りますよね。
無能な働き者の対処法
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無能な働き者に対して、会社はどうしたらよいでしょうか?
無能な働き者に対するのは多くの場合中間管理職です。
中間管理職はどのように無能な働き者を扱うべきか解説します。
できない仕事はさせない
無能な働き者には「できない仕事はさせない」ことが答えのひとつです。
同じミスを何度も繰り返しますし、報連相は何度注意しても改善しません。
味方に背を撃たれることになりかねませんので、大事な仕事については最初から与えないことが得策です。
思い切って与えていた仕事を取り上げることを検討しましょう。
がんばればがんばるだけ仕事が増えたり、報告を怠ったりする無限ループが続くのは避けなければなりません。
行動管理する
無能な働き者は自己判断で勝手に行動します。
無能な働き者にしかわからない仕事がある状態だと、知らぬ間にトラブルばかりになってしまいます。
どんな仕事を抱えているのか、やらなければならない仕事は何なのかを管理職も把握できる状態にしましょう。
それでも、余計な仕事をするのが無能な働き者です。
行動管理しようと仕事のリスト化をさせようとしてもリスト化自体を怠ります。
周りへの迷惑を最小限にするようギリギリの管理をする必要があります。
改善させようとしない
報連相ができないこと・同じミスを繰り返すこと、これらは社会人として致命的です。
必死で改善させようと叱ったり注意したり、色々な手段を使って改善させようと考えるかもしれません。
しかし、実際に改善させられるケースはほんの一握りです。
無能な働き者の本質を簡単に変えることは難しいと考えて管理したほうがよいでしょう。
教育者も何度注意しても直らない部下に対して頑張りすぎると精神的にまいってしまいます。
馬を水飲み場に連れて行っても水を飲ませることはできません。
適材適所の考えで接することがお互いのためにもよい場合もあることを理解しておきましょう。
無能な働き者診断とは?仕事を増やす無能な働き者の対処法!
無能な働き者診断では4つに人を分類します。
「無能な働き者は銃殺するしかない」は極端ですが、余計な仕事を増やされるぐらいなら最初から仕事を与えないことが得策である場合も多いのが実態です。
無能な働き者の管理者は頭を悩ませると思いますが、改善しないものとして会社への損失が発生しないように管理するしかありません。
管理者が精神的に参ってしまわないような管理法を考えてみてくださいね。