あなたの周りにもいませんか?
質問に答えない人や質問に正しく答えられない人。
聞いていないことについて答えたり、黙ってしまったりする人がいたりして困りますよね。
そこで、なぜ質問に対して普通に答えられないのかを考えてみましょう。
意図的に質問に答えない人の特徴
質問について答えない人の中には意図的に答えないパターンがあります。
まずは意図的に質問に答えない人のタイプから解説していきます。
やましいことがある
人はやましいことがあると質問に答えられないことがあります。
例えば、営業をサボってネットカフェにいたとしましょう。
ここで、上司から「今日はどこへ営業してきた?」と聞かれたときに、答えらないであたふたしてしまうかもしれません。
質問に対して、テンパって答えられない人はやましいことがあるかもしれませんよ。
論点をずらしている
答えにくい質問をはぐらかすのに、論点をずらしてくる人もいます。
政治家の答弁などにも多いですよね。
意図的に論点をずらすことであやふやにして逃げ切ろうとする作戦です。
質問返しや遠回しの表現で答えているときには、答えにくい質問なのかもしれません。
これもやましいことがある可能性が考えられます。
質問ではなく叱責を受けている
質問者が質問しているつもりが叱責している場合があります。
例えば、指示したことを終わらせていなかった場合「お前指示したことどうしてやってないんだよ?」「理由を言えよ!」とつめよったとします。
これは質問しているようで叱責です。
理由なんてここにはなくて、サボっていただけなので「すいません」しかありません。
怠っていただけのことに理由はないので答えられないのです。
質問者も気を付けなければならないポイントですよ。
正しく質問に答えられない人の特徴
質問に正しく答えられないので会話が成り立たない人もいます。
答える側に問題があるケースもありますので確認してみましょう。
質問の意図がつかめていない
質問の意図がつかめない人っていますよね。
読書をしない読解力がないタイプやコミュニケーションが苦手なタイプの人に多いです。
「明日少し時間もらえる?」と上司から声をかけられたとしましょう。
普通の人なら「なにか相談事や指示事項があるのだろうな」と察します。
しかし、質問の意図がつかめず「いえ、時間作れません」と答える人とは、なかなか仕事もできませんよね。
質問を聞いていない
質問への反応がなかったり遅かったりする人は、質問を聞いていない可能性があります。
他のことに集中していたり、興味を持っていなかったりする可能性もありますね。
「えっ..あ、はい」と生返事をしている人には注意しましょう。
あまりやる気のない人や興味のない人に質問するときに多い反応です。
答えたつもりになっている
質問に答えたつもりになっているものの、しっかりと答えられない人もいます。
自分が話しているうちに何を聞かれたかがわからなくなってしまったり、意味がわかっていなかったりするんですね。
自由度の高い質問をしたときにありがちです。
「少子高齢化の問題についてどう思いますか?」と聞いたときに「日本では少子高齢化が進んでいます。少子高齢化は結婚や出産する人が少なくなっています」と答えていたら、完全にヤバい人ですよね。
まったく話がかみ合っていません。
聞かれている質問に答えたつもりになっているだけで、何も回答になっていない場合もありますので注意しましょう。
質問に答えない人・正しく答えられない人への対処法(質問者向け)
質問者側にたって、質問に答えない人や正しく答えられない人への対処法を考えてみましょう。
質問者側の工夫で解決できることもありますよ。
「はい」か「いいえ」で答えられる質問をする
質問者はなるべく「はい」か「いいえ」で答えられる質問をするようにしましょう。
質問された側も「はい」か「いいえ」で答えられる質問であれば、あまり迷うことなく回答できるはずです。
「あなたは今日どんな営業をしましたか?」には答えにくいですが、「あなたは今日3社以上客先に訪問しましたか?」には答えやすいはずです。
このように「はい」か「いいえ」で答えられる質問をクローズドクエスチョンといいます。(自由に答えられる質問はオープンクエスチョン)
質問者の工夫で聞きたいことを引き出すことができます。
質問の意図を明確にする
質問者も遠回しの言い方ではなく、単刀直入に質問することが大切です。
「明日少し時間もらえる?」ではなく「重要な仕事を頼みたいので明日少し時間もらえますか?」と聞けば、「大丈夫です」と答えるでしょう。
裏の気持ちを汲み取ってもらおうとしても難しい人はいますので、単刀直入に質問して答えてもらうようにしましょう。
無理にコミュニケーションを取らない
普段の会話の中で質問に対する答えがちぐはぐな人とは、少し距離を置いたコミュニケーションにしてもよいでしょう。
無理にコミュニケーションを取っても、ちぐはぐな回答が返ってくる人とは話していて疲れます。
最低限の質問や打合せとしておけば、余計な感情を抱かなくて済みますからね。
質問に答えない人・正しく答えられない人への対処法(回答者向け)
質問にうまく答えられない自覚がある方はどうしたらよいのでしょうか?
回答者側の立場で考えてみましょう。
質問の意味がわかるまで聞く
質問の意味がよくわからないときには、意味が理解できるまで確認してから回答しましょう。
間違えた解釈で会話をしてしまうよりはよっぽどマシです。
「申し訳ありません。その質問の意味は〇〇ということでよろしいでしょうか?」
このように、自分の解釈と相手の解釈が一致しているかどうかを、確認してから回答することでズレが少なくなりますよ。
時間をもらって考えて回答する
面接や面談などで想定をしていなかった質問をされてしまうと、パニックになって支離滅裂な回答をしてしまうかもしれません。
落ち着いて回答するには自分の中で整理することが大切です。
「少し考える時間をいただけますでしょうか」と時間をもらうことで、考えを整理してから話すことも大切です。
見当違いの回答をするよりも印象はずっといいですよ。
練習する
質問に回答するということは、自分の持っている知識や経験と結びつける作業です。
自分の知っていることの中からしか答えはでません。
面接であれば、これは顕著に出ますね。
対人で練習することで質問への回答力は底上げすることができます。
気の置ける仲間や家族と練習したり、想定問答を用意してみたりすることで、回答力は身に付きますので練習してみましょう。
結論から話す
段々と話がずれていってしまう人は、質問に対して結論から話すようにしましょう。
何を言いたいのか分からなくなってしまう原因は、答えに対して遠回りをしてしまうことで起こりやすくなります。
まずは結論から話すようにすれば、そのあとの説明の論点がずれても相手には伝わります。
結論から話すことを心がけるようにしましょう。
結論から話す工夫について詳しくは>>結論から話すコツと上手な使い方。報連相時の使い分けを学ぼう!をご覧ください!
質問に答えない人・答えられない人まとめ
質問に答えない人・答えられない人には、質問者にも回答者にも原因がある可能性があります。
どんな理由で質問に答えられないのかを理解することで、解決策が見えてくるはずです。
どちらにしても「はい」か「いいえ」で明確に答えたり、結論から話したりすることで解決しやすくなります。
質問者も回答者も寄り添ってコミュニケーションが取れるといいですね。