営業が次々と辞めていくブラック企業。
そんなブラック企業に共通したブラック企業あるあるを探してみました。
ブラック企業の中で普通になってしまっていると、実は普通ではないことになかなか気づかなくなってしまいます。
あなたの会社はいくつ当てはまりますか?
ブラック企業あるある(働き方編)
ブラック企業あるあるといえば残業・休めないといった働き方です。
従業員の働き方をおざなりにしてこそのブラック企業あるあるを確認してみましょう。
1.残業や休日返上が当たり前
残業や休日返上が当たり前なのはブラック企業あるあるですね。
営業職は移動時間も多いため、時間で働くというより成果主義としてみなし労働性を採用している企業は少なくありません。
>>みなし労働時間制と裁量労働制の違いとは?営業職の取扱いはどっち?
9時から18時までは働いているものとみなし、その間の行動にある程度の裁量が与えられるような働き方です。
しかし、日中は数字へのプレッシャーや外交活動を求められるため、事務作業は残業や休日出勤をすることが常態化しがちです。
夜8時以降になってもたくさん営業マンか残っている会社は要注意かもしれません。
2.残業代が出ない
残業代が出ないのもブラック企業あるあるです。
みなし労働制は日中の行動が自由なため、残業申請が認めてもらいにくい傾向があります。
残業申請しても、それは今日でなければいけないのか?日中できなかったのか?という上司の質問にうまく回答できないからです。
このような会社では残業代を認めてもらうにはいくつかのハードルがあります。
日中に事務作業を行っていれば外交活動を求めらる。日中に外交活動を行っていれば事務作業が溜まる。
この両立をしたうえで、当日中どうしても処理しなければいけない場合など限定的にしか認めてもらえないかもしれません。
>>営業職とみなし残業の関係とは?正しい残業代の取り扱いを確認しよう
3.元々年間休日が少ない
年間休日が少ないのはブラック企業あるあるです。
一般的な年間休日は120日前後が多いとされています。これは週休2日+祝日をしっかりと休めるような休日日数です。
ブラック企業では求人段階で休日についての情報を明確に示さず、いざ働いてみると年間100日以下ということも見られます。
毎週の土曜日出勤なのか、隔週の土曜日出勤なのか、毎週土曜日は休みなのか、その分平日に休みが振り替えられているのか、条件次第で休日日数は異なります。
これらの労働条件の確認は入社前にしておきたいところですね。
4.有休休暇の取得が困難
有給休暇の取得が困難なこともブラック企業あるあるです。
有給休暇の取得は労働者の権利であり、会社は有給休暇の申請があれば一定の取得は本来させなければいけません。
しかし、ブラック企業では有給休暇を取らないことが普通となっており、下記のような理由で取得しにくいケースがみられます。
特に上司関連の理由によるところはブラック企業のよくある特徴です。
上司が数字へのプレッシャーを与え、会社全体で有給休暇を取得しにくい環境を作っています。
ブラック企業あるある(上司編)
ブラック企業あるあるといえば上司の問題です。
嫌な上司がいてこそブラック企業ともいえるかもしれません。
5.上司が常に怒っている
上司が常に起こっているのはブラック企業があるあるですね。
営業が次々辞めていく会社に嫌な上司はつきものです。
中間管理職は特に部下に数字を上げさせることが自分の評価を上げることになり、部下の数字が悪いと会社から叱責されますので、口うるさくなる傾向があります。
部下に対して怒ったりプレッシャーをかけたりして営業活動を促すので、常に怒っているような上司も少なくありません。
そんな職場の雰囲気が良いはずかありません。
上司に怯え部下の士気は下がります。
その負のスパイラルがブラック企業の特徴といえそうです。
6.上司が常にネチネチ嫌味をいう
上司がネチネチと嫌味をいうのもブラック企業あるあるですね。
上司の叱責の仕方は怒ることだけではありません。
ネチネチ嫌味も溜まりませんよね。
失敗やミスなどうまくいかないことに対して、長時間嫌味を言い続けるような上司がいると会社の雰囲気はよくありません。
ネチネチ嫌味を言うこともときに言葉の暴力となります。上司には近づきたくないけど、呼ばれて嫌味を言われる。
いつもどこかで部下に嫌味を言っている光景があるようだとブラック企業かもしれません。
>>嫌な上司のせいで辞めたくなる?上司の特徴とタイプから対応のコツをつかめ!
7.上司が無責任
「自分のミスは棚上げし部下のせいにするような上司」これもブラック企業あるあるですね。
部下の手柄は自分の手柄、自分のミスは部下のミスとなると部下はやる気がなくなります。
数字が上がらなければお前らが悪いと叱責し、数字が上がれば自分の指導がよいといいます。
そして、クレームなどからも逃げ、「自分で何とかしてこい」と出てきてくれない上司。
そんなときほど上司にはフォローしてほしいものです。
8.上司との付き合いを強要する
自宅に帰る場所がないので付き合いを強要する上司もブラック企業あるあるです。
「今日、飲みに行くぞ」と上司に急に誘われると、なかなか断れないものです。
翌日が仕事であっても、早く帰りたくても付き合わされます。
行ったところで仕事上のお説教や過去の自慢話ばかりされ、楽しいわけがない時間を過ごす。
カラオケやキャバクラ・フィリピンパブなどまで付き合わされ、しまいには割り勘なんてことも。。
こんな上司との付き合いは仕事よりも嫌な仕事かもしれませんね。
でも、意外と多いブラック企業あるあるではないでしょうか。
ブラック企業あるある(営業の待遇編)
待遇面も悪いからこそブラック企業です。
営業の待遇がブラック企業あるあるを探してみましょう。
9.高い予算やノルマがある
異常にハードルの高い予算やノルマ設定があるのはブラック企業あるあるですね。
高い予算やノルマを課すことで、無理やりやらせるような営業はブラック企業の特徴です。
予算やノルマは高すぎると逆にやる気を失います。
目標は高い方がよいのですが、高すぎる目標はやる気を削ぐだけです。
かといって数値目標に近づけていかないと、上司から詰められるので、キツイ数字のために頑張らないといけません。
この数字のプレッシャーで足りない成果を残業や休日出勤で補わせようとします。
健全な会社は根拠ある積算で積み上げ、やる気を持たせて達成させようとするものです。
無理矢理やらせる会社では営業も面白いわけがないのです。
10.基本給はやたら高い
意外にも基本給がやたら高いのがブラック企業あるあるです。
これは、営業の仕事がブラックでキツイので、基本給をあげて簡単に辞めないようにしたいと企業側が考えているからです。
また、採用活動においても基本給が高いことで応募数を増やすことができます。
営業の人材が次々辞めていくブラック企業では、新しい人材を確保するために基本給を上げて目を引こうと考えているのです。
簡単に甘い話というのはなかなかないものです。
基本給がやたら高いことには裏があるかもしれない、と考えるとよいかもしれません。
11.逆に基本給が低すぎる
基本給が高いブラック企業とは逆に、基本給が低すぎることもブラック企業あるあるではないでしょうか。
契約金や契約件数に応じた歩合的な要素をつけ、その分基本給を大きく下げます。
やった分だけ歩合で稼ぐことはできますが、契約が取れない営業は低すぎる基本給しかもらえません。
なかなか契約を取りにくい商品であれば、一部の営業以外は低賃金で働くことになります。
契約を取りにくい商品やサービスなのに、歩合が大きく基本給が低すぎる設定するのは営業の給与を抑えるためのやり口かもしれません。
12.給与のベースアップがない
一度入社させてしまえば一定の成果を上げていても、給与のベースアップをなかなかしないのもブラック企業あるあるです。
年に一度か二度の人事考課で給与の上げ幅が全くない、または少なくすることで経費削減を試みます。
これは、歩合要素の強い会社でよくみられます。
常に契約を取った分だけしか給与に反映されないので、契約の取れない営業は次々と辞めていきます。
ブラック企業あるある(企業の社風編)
企業風土にブラック企業あるあるは現れます。
入社してからではもう遅い、ブラック企業の酷い企業風土を確認してみましょう。
13.営業は使い捨ての社風
営業個人をコマとしか考えておらず、無理やり働かせて「辞めるなら辞めればよい」という社風はブラック企業あるあるといえます。
辞めたら辞めたでまた採用すればよい、大量に採用してしまえばよいという考えは、人が財産であるということを考えていない証拠です。
扱っている商品やサービスの専門性が低いと起こりがちです。
研修の必要性が低く替えが利くような業種や数を打つ営業でよく起こります。
14.売りにくい商品やサービスを扱っている
売りにくい商品やサービスを売らなければならないことがキツイ。
これにはブラック企業あるあるの一面があります。
営業はある程度需要のある商品やサービスを扱っていないと、なかなか契約が取れずに挫折してしまいがちです。
ブラック企業は売りにくい商品やサービスを扱っていることが多く、契約が取れない分だけ数多く営業しなければならない、無下に断られるということが多くなります。
下記のような商品やサービスは契約が取りにくいので、営業への負担が大きくなります。
15.求人に金をかけている
常に求人広告が掲載されている。
求人媒体の上部に大きな枠で掲載されている。
これは意外とブラック企業あるあるです。
求人広告は上部にいくほど、枠が大きいほど広告費は高額となります。
求人広告に費用をかけられるお金のある会社とも捉えられますが、次々営業が辞めていくブラック企業である可能性も考えられます。
ブラック企業では離職率が高く、常に人材不足であったり数を打つ必要があったりするため、営業の求人に費用をかける傾向があります。
ブラック企業を見極めるために、求人内容や仕事内容だけでなく、このようなところもチェックしておきたいところです。
⇩合わせて読みたい!ブラック求人の見分け方に関する記事。
>>未経験で営業職に転職する方必見!ブラックな求人広告の見分け方
ブラック企業あるある(その他編)
ブラック企業あるあるはたくさんありますね。
最後にその他編です。
どんなブラック企業あるあるがあるのでしょうか?
16.サボっている営業が多い
営業のモチベーションが上がらないので、日中サボっている営業が多いのもブラック企業あるあるです。
契約を取りにくい商品やサービスであったり、上司から詰められて毎日残業続きだったりすると、モチベーションが上がらず日中さぼってしまうという悪循環に陥ります。
「行ってきます」と外に出てしまえば、車の中で寝ていても、パチンコに行っても早々バレることはありません。
そして契約を取れなかったことを延々詰められ、さらに営業のモチベーションを下げてしまうのです。
>>営業のサボり方教えます。ただ知った上でサボらないでください!
17.会社が倒産する
ブラック企業は突然の倒産なんてことも起こり得ます。
突然、倒産通告をされたらびっくりしますが、景気の悪い頃はよく見られた光景です。
やはり次々と営業が辞めていく会社は成長性が低く、一気に業績が悪化するということもあり得るのです。
人材は財産であるということを理解していない会社は経営に失敗してしまうのです。
ブラック企業あるある17選!まとめ
ブラック企業あるある、あなたの会社は一体いくつ当てはまったでしょうか?
いくつか当てはまった会社はブラック企業かもしれません。
もちろん当てはまっているからといって、すべてがブラック企業というわけでもありません。
ただ、良い会社は営業の大事さを理解し、人材の大事さを理解して経営をしています。採用や育成にかける時間や労力を惜しみません。
まずは、自分の会社がブラック企業なのかどうかを客観的に見てみるのもよいかもしれませんね。