初心者や忙しいサラリーマンには、プロに運用を任せる投資信託がおすすめです。
資産運用は敷居が高いと考えているかもしれませんが、初心者でもとても簡単に始めることができます。
投資信託の具体的な始め方を、初心者向けにわかりやすく解説します。
投資信託の始め方
投資初心者には投資信託を始めるまでの流れや手順がよくわからないですよね。
そこで、投資信託の始め方をわかりやすく解説します。
投資信託用の証券口座を開設する
投資初心者が一番最初すべきことは証券口座を開設することです。
投資信託を購入するには証券口座の開設が必要になります。
銀行口座だけでは投資信託の売買はできません。
証券口座を開設するにはまずどのようにしたらよいでしょうか?
証券口座を開設するのに最初に行うことは開設する証券会社を決めることです。
総合証券会社とネット証券会社
証券口座には大きく分けて2種類あります。
1つは野村証券や大和証券といった実店舗を有し、対面営業をする総合証券です。
総合証券は実店舗で対面営業することにより、専門の営業マンから色々な情報を得ながら運用することが可能です。
その反面、人件費がかかるので取引手数料が割高となります。
もう1つは、SBI証券や楽天証券といった実店舗を置かず、オンラインで取引できるインターネット証券です。
インターネット証券はインターネットで完結するため、取引手数料が割安となります。
初心者はネット証券がおすすめ
まずは、資産運用初心者はインターネット証券をおすすめします。
取引はインターネットで手軽に行えますし、取引手数料が割安なのが大きな魅力です。
インターネット証券の多くはスマートフォンのアプリ1つで売買も可能になりますので、いつでもどこでも気軽に取引できるので忙しいサラリーマンにも安心です。
インターネット証券では口座の開設も簡単です。本人確認書類、印鑑、振込先銀行口座が分かるものがあれば開設できます。
口座開設や維持は無料ですし、口座開設時にはお得なキャンペーンをしていることもありますので、自分に合った証券口座をまずは開設してみましょう。
投資信託の種類を理解する
大きく分けて投信信託には3種類に分けられます。
それぞれの特徴をみていきましょう。
アクティブファンド
1つは「アクティブファンド」です。
ファンド独自に調べた情報を基に積極的に資産運用するファンドです。
アクティブファンドの特徴は積極的に運用するので、リターンが大きくなる可能性があります。しかしその分リスクもあり、元本割れするリスクもありますので注意が必要です。
また、積極的に運用する分、信託報酬が割高になります。
アクティブファンドは大きな利益を得る可能性がある分、購入と売却のタイミングが重要になります。
インデックスファンド
2つ目は「インデックスファンド」です。
日経平均や海外のNYダウ平均などに連動するように作られた上場投資信託をいいます。
インデックスファンドは、日経平均などに連動するので安定的に運用しやすいのが特徴です。
毎月の積立に適しており、低リスクで運用することが可能です。
また、アクティブファンドに比べ信託報酬も割安です。
つみたてNISAやiDecoなどの非課税制度を利用すると更に安定的に運用できますので、初心者や忙しいサラリーマンが長期投資するのに適しています。
⇩つみたてNISAについての説明はこちらをご覧ください。
>>つみたてNISAが初心者に適している7つの理由。初めての資産運用を始めてみよう!
⇩iDeCoについての説明はこちらをご覧ください。
>>iDeCo(イデコ)をサラリーマンや投資初心者が始めるべき理由
バランスファンド
3つ目は「バランスファンド」です。
株式や債券などを織り交ぜて、低リスクで運用するファンドです。バランスファンドも中長期運用に適しています。
運用方針を決める
証券口座を開設したら運用方針を決めましょう。初心者や忙しいサラリーマンは頻繁に取引するよりも中長期的に運用することをおすすめします。
投資信託は中長期投資に適しています。年齢に応じたポートフォリオを組んで運用すると低リスクで運用可能です。
いくつかの運用例でみてみましょう。
上記は国内債券を中心に運用しており、低リスクでの運用をしています。
中長期的に低リスクで運用される分リターンも少なくなります。
上記は全体的にバランスを取った運用をしています。
どこかで損失が発生しても分散することでリスクを低減することができます。
上記は分散して運用しつつも、ある程度リターンを狙った運用をしています。
先進国株式と国内株式の比率を高めに設定することで、リターンを見込んでいます。
上記は積極的な運用例になります。
タイミングによっては損失が発生する可能性がありますが、大きなリターンを得ることができるかもしれません。
売却のタイミングが重要となりそうです。
これらの例のように、月々に運用できるお金をどのように振り分けるかによって、リスクとリターンは変わってきます。
中長期的に運用するのであれば、リスクを分散させて運用するのがおすすめです。
また、年齢に応じてバランスを見直してもよいでしょう。
まずは、どのような運用スタイルで投資信託を始めるのか、自分に合った振り分けを考えてみましょう。
投資信託商品の選択基準
投資信託の商品には種類がたくさんあります。
では、どのように選択していけばよいでしょうか?
投資信託について初心者がどのように選択していけばよいのか解説します。
投資信託の選択手順
運用方針が決まりましたら、いよいよ投資信託を購入します。
大枠のポートフォリオ(金融商品の組み合わせ)と割り振りを決めてから選択していきましょう。
ネット証券では、色々なランキング形式で検索をかけることができるので非常に便利です。運用方針を示すと自動でポートフォリオを検討もしてくれます。
初心者はノーロード(売買手数料無料)の中から選択します。
次にインデックスファンド・アクティブファンドを選択します。中長期運用であればインデックスファンドの方が低リスクです。
インデックスファンドの中でアセットタイプを絞ります。
国内債券・国内株式・海外債券(先進国・新興国)海外株式(先進国株式・新興国株式)国内REIT・海外REITなどから、決めていたポートフォリオに組み込みます。
国内株式・国内REIT・国内債券を扱っているインデックスファンドの中から、自分に合ったインデックスファンドを選択して購入します。
ポートフォリオはあくまでも例ですので、自分にあったポートフォリオに組むことから始めましょう。
信託報酬を確認する
信託報酬はファンドごとに異なります。
一般的にアクティブファンドのほうが積極的に運用するので、インデックスファンドよりも割高です。
インデックスファンドの信託報酬は年0.14%~1.0%程度となっており、信託報酬を下げた商品は益々増えてきています。
信託報酬が低い方が当然支払う手数料は割安になります。
投資初心者は信託報酬がなるべく低い商品の中から購入商品を絞るようにしましょう。
分配タイプを選択する。
投資信託には分配タイプが2種類あります。その2種類とは毎月分配型と再投資型といいます。
毎月分配型は一定額が還付されます。
毎月分配型は元金を多く購入すれば、年金のように受け取れる投資信託として運用できるのですが、中長期投資に向いていません。
毎月分配型投資信託は元金が増えていかないので、複利の力を使うことができないからです。
積立て投資の強みは複利の力にあります。
再投資型は利益が出た場合、元金とその利益額の計に更に利益がのっていきます。
中長期投資を行う場合は必ず再投資型の投資信託を選択するようにしましょう。
シャープレシオの確認
シャープレシオで過去の実績(リターン)とリスクを確認して、商品を選択しましょう。
シャープレシオとは安全資産となる元金から、得られるリターンをどのくらい上回ったかを比較できるように数値化したものです。
数値が大きいほど効率よくリターンを上げており、運用成績が優れていることを示します。
リスクが少なく、リターンが同水準であればリスクが少ないほどシャープレシオの数値は高くなります。
過去数年間のファンド実績やシャープレシオを確認することができますので、ファンドを選ぶ指標として確認するようにしましょう。
【完全初心者向け】投資信託の始め方 まとめ
投資信託の始め方はとても簡単です。
100円など小額投資から始めることもできますので、まずは証券口座の開設から始めてみましょう。
ただし、購入する商品選択は運用方針を決めたり、商品選択の知識をつけたりしながら行う必要があります。
知識をつけていくには経験することが一番の近道です。
初心者は少額投資や非課税制度を利用して、低リスクの運用から始めてみましょう。
⇩いくら分散投資しても下落するリスクがあります