「営業の仕事を辞めたい」と考えることがあるかもしれません。
コミュニケーションが重要である営業の仕事は人によってはストレスを感じてしまう仕事です。
実際に辞めて後悔する人としない人ではどう違うのでしょうか?
辞める前によく考えてみましょう。
営業を辞めたい理由は?
営業を辞めたいと考える理由は何でしょうか?
理由は1つではないかもしれません。
まずは自分が営業を辞めたいという理由を箇条書きして考えてみましょう。
多くの人が営業を辞めたいと思う理由はこちらです。
いくつ当てはまりましたでしょうか?
これらの営業を辞めたい理由に当てはまる中で、後悔する人と後悔しない人に分かれるのです。
営業を辞めたいと考える理由について詳しく確認してみましょう。
⇩合わせてチェック!営業の仕事の大変なところ
仕事がなかなか取れない
営業は仕事を受注するために主体的に行動しなければなりません。
どれだけ考えて行動しても、数を打っても仕事がなかなか取れないということはあるものです。
特に不動産や金融のように1つの取引が大きな商品を扱う営業は、結果に結び付きにくい部分は否めません。
結果がなかなかでなければ、当然仕事は面白くありませんし上司からも叱責されることもあるでしょう。
結果が出ずに叱責される日々に嫌気がさして「営業を辞めたい」と考えてしまう場合があるのではないでしょうか。
感情的に怒る上司はスルーしましょう。
営業は数字で評価される仕事です。
数字が上がらなければ給料にも反映されません。
常に数字に縛られ続け、結果が出ないという状況になると営業を辞めたいと考える理由になるかもしれません。
社内の人間関係
営業職は比較的1人で外出している時間が多く、1日中社内にいるという時間は少ない職種です。
そのため、1日社内にいる事務職ほど社内の人間関係で困るということは少ないといえます。
しかし、どこの会社にも気の合わない同僚や上司というのはいるものです。
特に、上司との人間関係がうまくいかずに退職していく営業マンは少なくありません。
営業という仕事は数字に常に縛られる仕事です。
数値目標に達しなければ評価されませんし、上司からの叱責を受けることもあります。
数値へのこだわりが強い会社では毎日のように、上司から厳しい言葉や指示を受けることもあるでしょう。
このように厳しい上司との人間関係に悩み、退職してしまうケースがあるのです。
また、他セクションや他営業とも人間関係の悪化が退職の原因となることもあります。
どの会社でも社内の人間関係は複雑な部分はあるのです。
顧客との人間関係
対応が難しい顧客との人間関係がストレスになり、営業を辞めたいと考える理由になることがあります。
大口のルート顧客との対応は失うわけにはいかないプレッシャーもあるので、嫌な担当者だと強いストレスを感じることがあります。
横柄な顧客、無理を要求してくる顧客、クレーム処理などの顧客対応は営業の仕事です。
うまく立ち回ることができないとさらに対応は難しくなります。
これらの難しい対応から逃げたくなって、営業の仕事を辞めたいと思ってしまうケースがあるようです。
嫌な新規依頼の上手な断り方とは?営業マンにも断る権利があります
また、無下に断られることも営業は当たり前のように起こります。
「必要ありません」
電話営業でも飛び込み営業でも新規営業のスタートは、話を聞いてもらえないことばかりです。
必ず慣れてきますが慣れるまでの過程で心が折れてしまうこともあるかもしれません。
給料や待遇への不満
給料や待遇への不満が営業の仕事を辞めたいと考える原因になることがあります。
営業職は数値目標の達成を目指して頑張るわけです。
そのため数値目標を達成したのに給料が上がらなかったり、会社から評価されなかったりすれば大きくモチベーションが下がります。
また、忙しくなりすぎて残業や休日出勤などの待遇面に不満を持つこともあるかもしれません。
営業の仕事は忙しくても、給料として反映してもらえれば納得できる人も多いのです。
結果や待遇と給料の関係は営業を辞めたいと考える理由になるのです。
>>給料交渉ってしていいの?やってはいけない給料交渉と上手な給料交渉とは?
他の業種の営業でもインセンティブや基本給など相場も仕組みも会社によってバラバラです。
会社の給与や待遇面が悪い会社の営業は、待遇の良い会社へと営業が流れていくことがあるのです。
⇩あなたの会社がブラックか確認してみましょう!
>>ブラック企業あるある17選!営業が辞めたくなる会社の特徴とは?
人と話したくない・仕事に向いていない
人と話すことが苦手・好きではないタイプの人は、コミュニケーションが重要である営業の仕事を向いていないのではないかと思い込みがちです。
それが営業の仕事を辞めたいと考えるにつながってしまいます。
営業として顧客と仕事の件で話すことは割り切れれば慣れてきますので、人付き合いが苦手なタイプでもよい成績を出せる人も少なくありません。
逆に人と話すことが苦手であるがゆえに、聞き上手で顧客に安心感を与えられる営業としてトップセールスを上げる人もいます。
しかし、人と話すこと自体が好きではないと営業職は大変です。
毎日人に会うこと・話すこと自体が苦痛となり、営業の仕事を辞めたいと考えてしますのです。
⇩人見知りが営業に向かないわけではありません!
>>人見知りは営業に向かないは嘘!人見知りだからこそできる営業方法
他にやりたいことを見つけた
営業の仕事以外にやりたいことを見つけたから「営業の仕事を辞めたい」と考える場合があります。
この場合は、営業の仕事が嫌だということではなく、もっと魅力的な仕事を見つけたことになります。
職種は営業の他にもたくさんありますが、「この仕事がしたい」というものを見つけられる人は、なかなかいません。
「営業の仕事をやりたい」と思って始める人も多いわけではありません。
働く中で仕事の面白さが見つかればよいのです。
営業として色々な経験をしていく中で、「この仕事がしたい」という他の仕事が見つかったのなら、「営業の仕事を辞めたい」と思うかもしれません。
>>部下の退職って引き止めできるの?優秀な部下を引き止める交渉術
営業を辞めて後悔する場合
「営業を辞めたい」という気持ちが先行して仕事を辞めてしまい、後悔してしまう人も少なくありません。
他の仕事でもうまくいかず、転職を繰り返すことになったり、キャリアダウンしてしまったりするケースもあるのです。
営業を辞めて後悔する場合とはどんなケースがあるのでしょうか?
単純なキャリア不足による退職
どんな仕事であっても仕事を始めてから3年間程度は、仕事を理解するのに時間がかかるといわれています。
さらに、ある程度仕事を極めるには最低10,000時間(約5~6年程度)は必要だといわれています。
「営業を辞める」と考えたときに、まずはこれだけの時間を営業という仕事に費やしているかは、1つの指標にしましょう。
「仕事を理解した上で辞める」「仕事を極めたうえで辞める」のと
「仕事を理解せずに辞める」のは大きく意味が異なります。
実務3年未満で「仕事を理解せずに辞める」という決断をした場合、他の会社や他の業種で働いたとしても、同じように仕事を理解する前に不満を持ってしまう可能性があります。
また、再就職の際も3年未満の離職歴はマイナスポイントに映ります。
面接のとき仕事が続かないという目で見られ、思い通りの再就職が困難になる可能性もあるのです。
どのような仕事でもキャリアを積んで、仕事を理解してから退職しないと後悔してしまうかもしれません。
キャリア不足での退職はステップアップとなる転職をし難くなるというデメリットがあるのです。
⇩ブラック企業への転職には気を付けてください!
>>未経験で営業職に転職する方必見!ブラックな求人広告の見分け方
人間関係による退職
嫌な上司がいるから、同僚との関係がうまくいかないからと、会社の人間関係を理由とした退職は後悔する可能性があります。
どこの会社においても人間関係は複雑です。
転職先での人間関係はまた1から構築しなければなりませんし、嫌な人というのはどの会社にもいるものです。
営業の仕事は外出している時間が長い仕事ですので、事務職など会社に一日いる仕事よりは社内の人間関係で悩むことは少ないといえます。
しかし、数値目標などで結果が出せないと上司から叱責されたり、他の営業と比較されたりして嫌な思いをするかもしれません。
ただ、この人間関係は自分自身が結果を出すことで解消することができることでもあります。
結果を出せば厳しい上司を黙らせることができるのです。
「結果を出して見返してやる!」という強い気持ちが良い結果を生み出すこともあるはずです。
営業の仕事を辞める前に、現在の人間関係の悪化は自分自身の結果によるものではないかを一度見直してみてもよいでしょう。
⇩無能なダメ上司はスルーすれば大丈夫です!
>>無能なダメ上司の対処法5選!これでもうストレスは感じさせません!
次の仕事を決めずに退職
営業の仕事を辞めるときだけではなく、転職しようとするときには明確な次のビジョンを持って、再就職先を決めてから退職したほうがよいでしょう。
単純に「もう営業の仕事をしたくない」ということで、仕事を辞めることありきで行動すると後悔してしまう可能性があります。
その理由としては下記の理由があげられます。
転職するときには現職で働きながら転職活動することをおすすめします。
働きながらの転職活動は時間的な制約があり大変ですが、後悔しないためにも転職先を決めてから、会社に退職の意向を伝えた方がよいでしょう。
転職するときには現職で働きながら転職活動することをおすすめします。
営業を辞めても後悔しない場合
「営業を辞めたい」と考えても辞めても後悔をしない人もいます。
営業の仕事を辞めても後悔しない人とはどのような人でしょうか?
営業を辞めたことでうまくいった事例から考えてみましょう。
他のやりたいことを見つけた上で辞める。
「この仕事をしたい」と思って働くことができている人はどれほどいるでしょうか?
なかなか自分のやりたいことを見つけられずに働いている人は多いものです。
そんな今の時代に「この仕事がしたい」を見つけられたなら、転職しても後悔しないはずです。
その強い気持ちを持てたなら本気で取り組めるので、過去よりも未来の成功のために行動することが可能となります。
過去の営業職への未練や後悔をせずに、営業職の経験を生かして努力できるでしょう。
ただし「この仕事をやってみたい」「この仕事の方が楽そうだ」というような、中途半端な気持ちであれば失敗しかねません。
営業の仕事を辞める前にやりたい仕事への転職プロセスをよく確認し、強い決意を持ってから行動するようにしましょう。
営業の仕事を突き詰めた上で辞める。
トップセールスを出せるぐらいに営業の仕事を突き詰めて経験した上で、営業の仕事に見切りをつけたのであれば後悔しないはずです。
1つの分野で10.000時間以上費やすとノウハウを身につけることができています。
その上で、違う新しいことに10.000時間費やしていけば、2つの分野のスペシャリストになれるのです。
さらに3つ目の分野のスペシャリストになれば、唯一性の高い人材に成長していきます。
古くから日本企業は社内セクションの異動を多く採用していました。
技術部から営業部へ、営業部から人事部へというように異動を繰り返すことで強い人材を育成してきました。
営業畑で営業に特化したスペシャリストとなることも選択の1つです。
技術職から営業職へ転籍するメリットとデメリットを紹介します!
しかし、営業職を極めた上で他の分野に挑戦していくという選択は、自分の価値を高める可能性があるのです。
会社に不満がないのであれば会社を辞めるのではなく、異動の申請をしてもよいかもしれません。
自分の価値を高められるのであれば、営業を辞めても後悔しないでしょう。
キャリアアップになる転職
営業経験を活かしたキャリアアップとなる転職をする場合は後悔しないでしょう。
誰しも給与や待遇面の向上を望んでいます。
キャリアアップ、ステップアップとなる転職になるならば、営業を辞めてもよいかもしれません。
営業経験のある人はコミュニケーションスキルが上達していると採用側も考え、重宝されやすい傾向があります。
そのため、営業経験を積んでいると転職やキャリアアップしやすいのが営業の特徴です。
営業から営業への転職も、給与や待遇面が向上するようなキャリアアップになるならよいかもしれません。
⇩営業職にもたくさん種類がありますよ!
営業職の種類は多い!相手・方法・業界から自分に合う営業職を探そう
営業を辞めて後悔する人・後悔しない人の違い まとめ
「営業を辞めたい」と思う理由は人により様々です。
その理由によって後悔するか、後悔しないかは異なります。
キャリア不足や人間関係により営業を辞めることは後悔してしまう可能性があります。
営業という仕事から逃げるようになっていないか?
よく考えてみましょう。
ただし、営業という仕事に追い込まれて精神的に参ってしまう人もいます。
そこまで追い込まれる前に辞めるということは選択肢の1つにしておきましょう。
営業職を続けた経験は他の仕事でも活かせるスキルとなります。
そのため、営業経験を積んでからでも辞めるか続けるかを判断しても遅くはないのです。
⇩営業の魅力も探してみましょう!
⇩営業職だけにあるうれしいメリットもあるんですよ!