令和元年9月30日(月)より、仕事を「定時で帰る」宣言しました。
そして、令和元年10月30日を持ちまして営業管理職が「定時で帰る」を継続して1か月が経過しました。
定時で帰るためにどのようなことを工夫したのか?継続した結果、会社や自分はどうなったのか?
この1か月を振り返り、その結果と率直な感想を述べてみたいと思います。
⇩「定時で帰る」ことになった理由や経緯については、まずはこちらをご覧ください。
「定時で帰る」1か月継続の結果
定時で帰るを1か月継続した結果何か変わったのでしょうか?
まずは結果から検証していきたいと思います。
1か月間継続してみたところ、このような結果となりました。
詳しく検証してみます。
定時で帰るためのコツがわかってきた
「定時で帰る」を継続するために何をすべきか当初考えたことは下記の通りです。
これらは全て実行していますが、概ね間違っていなかったといえそうです。
問題なく定時で帰れているのは工夫の継続によります。
特に事務処理効率については自分でも驚くほど向上しています。
今日中に処理しなければならないことは何か?
優先順位の精査と逆算したスケジューリングで時間効率を高めています。
特に、誰にでもできる事務作業は自分でほとんど行わなくなりました。
⇩合わせて読みたい!タイムマネジメントに関する記事
現在、部下である係長に全社員の事務作業集約化を図っており、営業事務の育成と更なる事務作業の効率化を進めています。
「自分でやった方が早い」と自分たちで行っていた事務作業はもうしないし、させません。
基本的な事務作業をしないことでチェックと修正だけで済みます。
定時で帰る工夫に「頼める事務はしない」を追記したいと思います。
そして、営業課長が定時に帰っていることは、他のセクションまで口コミで伝わっているようで少し罪悪感が薄れて帰れています。
こそこそ帰りたくないはないのです。
朝活の重要性を再認識
「定時で帰ること」とセットで始めたのが、早朝に起きることです。(以下朝活)
これも1か月継続しており毎朝4時~5時に起床しています。
「定時で帰る」と「朝活」がセットで行うからこそ、うまく回すことができていると実感しています。
定時で帰るということは時間を逆算してスケジューリングしていますが、早く処理すべき急な仕事は常に発生します。
「今日中」という仕事は必ず定時内に終わらせなければなりません。
ただ、ほとんどの仕事は「翌朝」でも大丈夫です。
どうしても「翌朝」処理すべき仕事は自宅で朝一番に処理してしまいます。
静かで誰もいない環境は集中できますので、あっという間に終わってしまいます。
そして、朝の時間で1日のスケジューリングをゆっくり正確に組みなおすことで、効率的な1日をスタートさせることができるのです。
また、朝活により自分1人の時間を作れています。
今まで残業が普通だった生活では作ることのできなかった時間です。
日々のモチベーションはプライベートの充実にもかかっています。
毎日モチベーションの高い自分がいるのは朝活のおかげかもしれません。
⇩朝活のメリットについてはこちら
身体が慣れてきた
1か月間定時で帰り22時~23時就寝、4時~5時起きを繰り返していると生活習慣が整ってきます。
1日6時間の睡眠を確保しようと思いながら調整していますが、段々うまくいくようになりました。
朝活当初は寝起きが眠くて仕方がありませんでした。
それは当然です。
16年間夜型生活をしてきたのですから。
そう簡単に今までの習慣を変えることはできません。
朝はとにかく眠いし、頭も痛くなるし、日中眠いし、夜も眠かったです。
開始当初は二度寝や気合を入れないと起きれない日々が続いていましたが、1か月継続することが身体は慣れてきました。
これから冬が来ると布団から出るのがしんどそうです。
冬の朝活は未体験ゾーンですのでしっかりと体を慣らしていきたいと思います。
部下も慣れてきた
1か月間定時に帰ると部下もさすがに慣れてきた感があります。
20時くらいまでは僕がいるだろうと高を括っていた彼らですが、18時過ぎには僕はもういません。
まさか本当に継続するとは思ってもいなかったかもしれませんが、僕は継続と有言実行の男です。
甘く見られては困ります。
僕への報・連・相は18時以降は直接できなくなりました。
でも、僕が在社している時間は共有カレンダーで把握出るので、直接確認したいことがあるときはそこを狙ってきます。
定時以降は基本メール。緊急性があれば電話。
レスポンスは早いので支障はありません。
早朝にはメールチェックで回答しています。
ここで気づきました。
ほとんどの報・連・相も面と向かわなくなくても大丈夫です。
メールはお互いの記録として残るので非常に便利です。
元々口頭報告のあとメールさせていましたが、もっと有効活用したほうがよいと感じました。
このことにお互いが気づいた1か月でした。
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10月予算は達成した
10月の予算は4,400万
それに対して実績は4,900万
完全に予算達成大勝利です!
と言いたいところですが、10月の成果は9月の頑張りでもあります。
当月営業当月受注なんて少ない業界にいます。
でも「定時で帰る」を始めた月の予算が達成されたことは評価できます。
翌月以降の営業活動をしているような感じですが、10月の動きも悪くありません。
結局、月40時間の残業は事務作業の効率化と段取りでどうにでもなるのです。
これは引き続き結果で証明していきたいと思います。
10月末現在、年間予算折り返しは若干プラスで推移しています。
単月の数字だけではなく下期予算を達成できるかが鍵です。
「課長が定時で帰ってから数字が落ちた」
とは絶対に言われたくないので、数字にはとにかくこだわっていきます。
家族は喜んでいる
1か月間定時に帰っていることで、とにかく家族は喜んでいます。
早く帰ってきてよく分かることですが、世のお母さんが一番忙しいのは夜です。
これは間違いありません。
今奥さんは専業ですが、夜の時間を1人でこなすのは結構大変です。
洗濯物をたたむ・夕飯の準備・夕飯を食べる・食器の片付け・宿題を見る・明日の準備をさせる・お風呂に入れる・子どもの髪を乾かす・歯を磨く
これらの仕事を1人で行うのと2人で行うのでは全く違いますよね。
下手すると残業でこれらを全くしない日があったのに、今は定時で帰って全部やってしまう日もあります。
子どもの世話にストレスを感じていた奥さんも喜んでいます。
お父さんが早く帰ってくるので、子ども達も一緒に遊べる時間が増えて喜んでいます。
早く片付けまで終わったら全員でゲーム、なんて平日では考えられなかったことです。
みんなで夜に犬の散歩なんてのも楽しいです。
お父さんが早く帰ってくることを家族が喜んでくれるのは僕もうれしいです。
「定時で帰る」1か月継続の率直な感想
モチベーションがあがった
とにかく「課長が定時で帰るから数字が落ちた」とは言われたくありません。
こんなに強く数字へのこだわりを持つのは久しぶりです。
「数字だけは必ず出したい」本気でそう思っています。
元々人一倍負けず嫌いで向上心が強いのですが、「定時で帰る」を始めたことで数字への意識が強くなっています。
数字への意識が強くなることで、もっと評価してほしいという気持ちも強くなっています。
数字は絶対達成させるから会社は評価してねってことです。
という気持ちもさらに強くなりました。
不思議ですね。
仕事の時間を減らしたのにモチベーションは向上しています。
「数字だけは必ず出したい」
という強い気持ちが相乗効果になっているんだと思います。
自分1人の時間が持てて楽しい
定時で帰ると合わせて始めた朝活のおかげで自分1人の時間を持てています。
自宅で1人の時間というのは、ほとんどなかったように思います。
夜に好きなことをしようとしても眠くて集中力が落ちてきますが、朝はしっかり起きれば集中力の高い時間を確保できます。
今、早朝にこのブログも書いていますが、これがとにかく楽しいです。
定時で帰らないとこんなに1人の時間は作れなかったでしょう。
日々の生活の中で楽しいという気持ちをどれほど持って生活できているかな?
ときどき自問自答しますが、今の僕は日々の生活が楽しいといえそうです。
応援してくれる人がいてうれしい
ブログや朝活と並行して始めたのがツイッターです。
ツイッターは、アラフォーにしてアカウントだけでほとんど使っていませんでした。
ブログの宣伝になればと気軽な気持ちで始めたわけです。
でも、始めてみるとツイッターやブログでしっかり稼いでいる人たちがいて、しょーもないつぶやきに反応してくれる人たちがいて、すっかりハマっています。
そんな中、色々事情があり自ら定時で帰ることを決意しました。
これは定時で帰ることを継続するためにも、自分の戒めのためにも公表しようと考えました。
これに対して、ツイッターで応援のコメントやいいねをもらうとうれしかったんですね。
共感してくれる人がいる。
応援してくれる人がいる。
自分を認められたいという承認欲求でしょうか。
このうれしさもまた継続への糧になっています。
「部下も定時で帰らせる」が悩ましい
上司が定時に帰る、この試みはよいが「部下も早く帰らせる」まではスタート時点で考えが及んでいませんでした。
僕が早く帰ることで帰りやすい環境にはなっていると思います。
仕事の分散と事務作業の効率化については、年初から考えていて実行しています。
でも実際はまだまだ部下の残業体質は変わっていません。
責任感が強い部下たちです。
営業が楽しいと感じている部下たちです。
忙しいと言いながらも目の前に数字があるとつい取りにいって、もっと忙しくなるというスパイラルは僕も繰り返していました。
「部下も早く帰らせる」についてはまだまだ課題が残ります。
どうやって実行させるかは悩ましい部分がありますが、考えなくては始まりません。
意識改革と事務作業の軽減を中心にもっと考えていきたいと思います。
営業マンのモチベーションが上がるほど数字もよくなるはずです。
最後に
まずは無事に1か月間「定時で帰る」を継続できました。
また、単月の予算も無事に達成できました。
幸先はよいことがたくさんありましたが、ここからが勝負です。
「定時で帰る」を継続しながら数字を上げ続けられるのか。
「部下を定時で帰らせる」こともできるのか。
1つ1つ課題に向き合って、継続していきたいと思います。
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