環境・測量・調査系の資格はたくさんの種類があります。
どの資格を持っているとどんな業界に活きるのかわかりにくいですよね。
そこで環境・測量・調査系の資格が活きる業界はどんな会社があるのか、資格と仕事の関連性を一覧にまとめて解説します。
環境・測量・調査系の資格が活きる業界
環境・測量・調査系の資格が活きる仕事は大きくわけて6つあげられます。
それぞれどんな仕事なのか解説していきます。
環境調査会社
環境調査会社は分析・解析を主としている会社です。
大気・水質・土質・粉塵・アスベスト・騒音・振動・交通量・植物・生物etc
分析に対して計量証明書として絶対的な数値を証明します。
自社で分析ラボを持っている会社も多いですね。
得意な解析項目は会社によって異なりますが、資格が必要な業界になります。
営業職は官公庁・ゼネコン・建設コンサルタントなどに営業をかけます。
資格は技術職中心ですが、営業職も資格を保有していた方が強みになります。
建設コンサルタント
建設コンサルタントは社会インフラに対する計画・調査・設計・管理までを解決する仕事です。
発注者への提案をするため幅広く専門的な知識が求めらます。
環境・測量・調査系の仕事の中で最も有資格者が必要な業界といえるでしょう。
主となるのは官公庁・ゼネコンへのコンサルティングです。
官公庁の入札においては主任技術者の要件に難関資格の取得者をあげていることも多いので、専門性に特化した資格者を育成することが求められます。
営業職も専門性が求められるので資格の保有が強みとなります。
測量会社
測量はどんな工事や設計にも必要になる仕事です。
建設工事や土木工事で正しい施工をするためには、現地で正確な測量をしなくてはなりません。
国家資格として測量士・測量士補があり、測量に関する専門的な知識と経験が求めれます。
測量会社で勤務する上では測量士・測量士補の資格はほぼ必須といえるでしょう。
主となる顧客は官公庁・ゼネコン・建設コンサルタント・設計会社です。
建設業界の中でも非常に需要の大きな仕事です。
地質調査会社
建築工事や土木工事においては、必ず地質の性状を確認してから施工する必要があります。
その際活躍するのが地質調査会社です。
特殊な機械を使って、目に見えない現状地盤の調査を行います。
ボーリング調査・標準貫入試験・平板載荷試験・サウンディング試験etc
現状地盤を確認することで施工方法を検討します。
地質調査会社も資格を保有していることが強みになります。
顧客の主となるのは官公庁・ゼネコン・建設コンサルタント・設計会社です。
測量同様需要のある仕事です。
補償コンサルタント
補償コンサルタントは、公共工事等の施行により発生する損失や移転に関する補償を第三者機関として行う仕事です。
補償コンサルタントは8部門あります。
事業損失・物件・土地調査・土地評価・営業補償、特殊補償・機械工作物・補償関連・総合補償
主となる顧客は官公庁とゼネコンです。
入札における要件にも主任技術者に資格を求められます。
営業職においても幅広い専門性が必要な仕事です。
設計会社
設計会社は建物や土木施工の設計を専門で行う会社です。
建設コンサルタントやゼネコンの一部門となっていることもありますし、測量会社と兼務していることもあります。
設計会社も専門的な知識を求められる仕事で、公共工事の入札においては主任技術者は資格を求められます。
主となる顧客は官公庁・ゼネコン・建設コンサルタントです。
設計だけでなく測量やその他の業務を兼務することで、多くの資格が必要になります。
環境・測量・調査系資格一覧
環境・測量・調査系の資格と資格が活きる業界を表にまとめてみました。
資格と仕事の関連性を踏まえて確認してみてください。
資格 | 難易度 | 資格が活きる仕事 | 資格と仕事の関連性 |
測量士 | ★★★☆☆ | 環境調査会社・建設コンサルタント 測量会社・地質調査会社 補償コンサルタント・設計会社 | 測量会社には必須資格。 汎用性が高い。 |
環境計量士 | ★★★★☆ | 環境調査会社・建設コンサルタント 地質調査会社・補償コンサルタント | 濃度・騒音振動の2種類あり 環境調査会社には必須資格 |
技術士 | ★★★★★ | 環境調査会社・建設コンサルタント 地質調査会社・補償コンサルタント | 難関資格。人数が多いほど業務広がる 建設コンサルタトで特に活きる |
公害防止管理者 | ★★★☆☆ | 環境調査会社・建設コンサルタント | 環境調査会社で活きる |
臭気判定士 | ★★★☆☆ | 環境調査会社・建設コンサルタント | 会社に誰もいなければ唯一性高い |
地質調査技師 | ★★★☆☆ | 環境調査会社・建設コンサルタント 地質調査会社・補償コンサルタント | 地質会社必須資格。 ボーリング調査には各業界必要 |
宅建士 | ★☆☆☆☆ | 建設コンサルタント・測量会社・設計会社 | 不動産業界向け 難易度低く取得しやすい |
補償業務管理士 | ★★☆☆☆ | 環境調査会社・建設コンサルタント 補償コンサルタント | 補償8部門あり 家屋調査・用地補償に必須。 |
RCCM | ★★★★☆ | 環境調査会社・建設コンサルタント 地質調査会社 | 土木構造物のスペシャリスト トンネル関連で必須。 |
建築士 | ★★★★☆ | 建設コンサルタント・補償コンサルタント 設計会社 | 幅広い建築知識が必要 工事だけでなく設計会社で強み |
このほかにも多くの資格があります。
在籍している会社によっても、勤務内容によっても必要な資格は異なりますので仕事に活きる資格取得を目指しましょう。
環境・測量・調査系資格の勉強法
多くの方は実際に働きながら資格取得をめざすことになっていくでしょう。
資格取得をするための勉強法を紹介します。
独学する
ほとんどの環境系の資格は独学で受験するのが一般的です。
これが資格取得のハードルを上げていますね。
仕事をしながら資格取得の勉強をするのはなかなかハードです。
資格試験も年に1回が多く、1回で合格できなければまた翌年も勉強しなければならない苦しみがあります。
独学の際の勉強法はスキマ時間や移動時間を勉強に充てることとと、過去問10年分を解けるようになるまで解くことです。
インターネット上でも過去問や勉強ツールは増えてきているので、独学での勉強で受講される方も多いですね。
難関資格を一発合格した記事は>>社会人の勉強法とは?働きながら資格試験を一発取得するコツを紹介!をご覧ください。
オンライン・通信講座を受講する
オンライン・通信講座があるような資格は、費用がかかりますが受講することも手段のひとつです。
過去問をひたすら解くといっても、答えの理由までさっぱりわからないということは往々にしてあります。
どうせ合格するなら1回で合格したいものです。
何年も勉強することを考えたら、費用をかけてでも1回で合格したほうが回収できるはずです。
オンライン講座の取り扱いのない資格もありますが、受講できる資格があるのなら検討してみてもよいでしょう。
スタディング | オンライン資格講座 | 建築士・宅建士・技術士・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士など |
独学サポート事務局 | インターネット独学支援サービス | 1.2級(土木・建築・管工事・造園・舗装・電気工事)施工管理技士など |
生涯学習のユーキャン | 通信講座 | 1.2級土木施工管理技士・危険物取扱者・宅建士・マンション管理士など |
【環境・測量・調査系資格一覧】資格が活きる業界と取得難易度まとめ
環境・測量・調査系の資格と業界の関連性についてまとめました。
これらの業界はスキマ産業ではありますが、専門的な知識や資格が求められる仕事です。
入札においては有資格者が応札の要件となることも多いので、資格取得するだけで会社かも重宝されるはずです。
資格手当や昇給など直接的にキャリアアップも期待できますので、積極的に資格取得をしていきましょう。